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神戸の片田舎で職人やってます、お茶漬けな人生を送っております   
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先の現場より途中退場した鑿の柄を入れ替えたいと思います



芯持ちの茱萸の切れ端を使います


 
柄に穴を掘り中子と結合します



口金の勾配に成形します



一墨残したままで口金を施します



中子と柄がきつく結合しました



握り易く柄を成形します



桂を施して再び鑿が復活しました





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蝙蝠型の釿が三条から届きました



柄に槐の木を使います



少し左右に曲がっています



柄入れをしてみました



綺麗な矢羽根模様が出来るまで修行を積みます





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大鉞の茱萸の柄入れの続きです



刃が下がらない様に腰を作って抜けない様に返しを作りました



栓は掛矢の樫の柄で作りました



栓の効きを確認しながら栓を少しずつ調整していきます



刃先を養生するのも茱萸の木です

割れてしまった物を無駄なく利用しました



栓が入ったら柄を鉋で荒削りしていきます



刃と柄を分解して紙鑢で手成りに仕上げます



刃を入れて栓を打てば出来上がりです

落ちないし抜けない、ずれても栓の遊びが補ってくれます





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大鉞の柄を茱萸に新調する事にしました

鉞の柄になるような大物の茱萸を四本並べてみました



鉞の打力の割にひつ穴に差し込む柄が貧弱です



栓が短く遊びが無いので段々と抜けてきます



今回の選んだ茱萸柄は節が少ない曲がった芯去りです

刃と照らし合わせて全体の完成を想像します



この大物を切出したのは2009年の1月です

あの時に苦労して切出した事を今思い出します



ひつ穴の丸みの調整は慎重に削いでいきます

今回も下がらない様に腰を付けています



柄がある程度入った所で全体の様子をみます

後ほど更にひつ穴に細工を施します





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玄能を空振りしてしまい当たり所が悪く

牛殺しの柄が裂けてしまいました



裂けてもまだまだ使えるのですが短く持った時に違和感を感じます

姥目樫の小枝があったのでこれを新しい柄にしたいと思います



ひつ穴より少し大きくしておいて

入る所を慎重に火で炙って木殺します



鉋で手成りに成形して出来上がりです

今回は持ち手に皮を残してみました



役を成し、一仕事終えた牛殺しの柄はまだ何か使えそうです



箸にして新たな役を与える事にしました

手斧で二つ割りにして鉋で削って完成です

先が細い箸はとにかくご飯が持ち易いです





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杉の落し板を切っています、片面が化粧となります

汚れや傷がある場合は可能な限り切落としていきます



仕事を簡単にする場合は模型で採寸します



それを実寸の板で測れば

壁に何枚の板が必要か間違う事無く済みます



確実に寸法と枚数が分かる所だけの板を切りました

残す一梱包は窓の上下、これは棟上後に切り落します



仕事が終わったので手道具の整理をします

大変お世話になった茱萸の毛引きたち

手に馴染んで少しずつ光沢が出てきます



今回の仕事は機械も使ったので叩き鑿の出番はありませんでした

構造材の杉も柔らかいので薄めの半叩きで刻みました

使う度に美しくなる道具たちはまさに時代の茶道具そのものです





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尺の追っ掛けのメチを掘るのに必要な首が長い鑿を調達しました

もう手道具はそれほど必要ないと思っていましたが

材が大きくなると手持ちの鑿では対応できなく役不足になります



穴屋鑿だと多く四分五厘はありますが

他の鑿はほとんどが五分の巾です

両端を削ぎ落して強制的に四分五厘に改良しました



裏透きは何とか紐裏を保つ事ができました

錆防止の黒染め液を塗って四分五厘巾に完成しました



柄を外したついでに茱萸柄に入れ替えました



見事に形成された中子です

中子の仕事を見れば手錬れか未熟か直ぐに分かります



一番の要、口金に中子を入れて合致しました



綺麗な赤樫の柄は一度も使われる事が無くお役御免



耐水ペーパー1000番で仕上げまして完成



やはりこの長さがベストです

穴屋鑿なら首が長すぎて玄能の打力が半減してしまいます



実際に使う所はここのメチ穴になります

五分穴を掘りたいのならそれより少し巾の小さい鑿が有効です





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昼休憩を利用して毛引き作りです

大きな茱萸の樹の株を使います



クランプで挟んで五分厚に鋸を入れていきます



ある程度の鋸目が入れば外して挽いていきます

上手く挽く事が出来れば二枚の毛引き材が取れそうです



大変良く切れる優秀な手鋸ですので

切った茱萸の表面もほど手直しする事が無いです

木の狂いを見極める為にしばらく寝かせます



毛引きの刃を選びます、まだ六枚もあります



竿が直角にならなければ刃も垂直に材に入らないので

竿穴は少しずつ慎重に空けます



竿に刃を仕込んで完成しました



手にしっかりと収まる可愛い茱萸毛引きとなりました





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刻み仕事に向けて手道具を出してきました

職人にとって道具は命、最後まで付きあえる様に

大事にしながら遠慮無くどんどん使っていきます



今回の刻みの相手は柔らかい杉材です

叩き鑿の出番は少なく半叩きが要になりそうです



手鋸の目立ても万全に仕上がっています

手鋸も馴れてくると電動丸鋸よりも多彩な仕事を熟してくれます



前回と同様の玄能達を出してきました



遊ばしている半叩きの六分鑿に新たな柄を挿げました

材は五年ほど寝かしてある茱萸の木です



小鉋で柄を手成りに形成していきます



手垢も付き難い耐水ペーパー1000番で仕上げて完成

砥石で研いで椿油で養生します、役者は揃いつつあります





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貰い物の小さな鉞です

柄は樫の木、刃も錆びてしまい

みすぼらしい姿なんで手直しをします



柄を外して錆を落とします

ピカピカになるまで錆を落とさず表面の錆だけ落とします



柄も交換します

芯去りの茱萸柄を仕込みます



きっちり仕込む事が出来れば手成りに削ります



櫃穴に少しばかり狂いがあったので

柄を入れると刃先の線と柄の線が垂直になりません

線が一直線になる様に丁寧に削ります



鉋で削ってペーパーで仕上げて出来上がり

この位の小さな鉞でしたら色んな所で使い道がありそうです





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やっとこさ現場の大工仕事が完了しました

無き祖父より多くを学んだ現場でした

この世に居なくても思いは残り未来に伝わる

まさにそれを体感した現場でした



現場が始まる前より作りかけていた鑿も完成



巾は半叩きの五分



半突きの方も削る削る



今回の現場で二本の鑿が完成



半突きは寸二が追加されました



現場用の鑿巻に入ってる鑿もかなり増えました

少しずつ自作していった茱萸柄の鑿

二本の仲間入りにて戦力アップ

自宅の作事に多いに活躍してくれるはず





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連休明けは仕事が少し溜まっていて段取りに追われました

庇、サッシ、竹木舞の下地などの打ち合わせと

腰板張り替えの新たな現場の打ち合わせ

長期的な集中が出来ないので鑿の柄入れしてます



沢山と鑿が有るので使い様に選って柄入れを変えています

同じ巾の物は柄を長くしたり太くしたりとまだまだ試行錯誤



今回はあまり使う機会の無い半叩きの六分

柄の入れ様によって使い道も広がるはず



何時も通り口金の厚み分狭めます

良い感じの締め具合で入りました



前回の寸二も入れたまま放置

ここからの削りが楽しいわけですが楽しみは残して置くタイプです



お気に入りの首長の寸四

首が細ければ玄能の打力が刃先に伝わり易いと思います



貰い物の菖蒲の天然砥石です

試しに研いでみたらこれが良い切れ味を演出してくれます





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下山し少し休憩をしながら釿について語り合いました

電動工具普及により圧倒的に無用の長物になってしまった釿ですが

やはり大工職人ならこの釿は使い熟したい所です



飛騨地方で良く使われていた蝙蝠型の釿です



この蛤型の釿が可愛いです

箱も包になっていて入れ方になっています



山より出して来た杉の丸太を四角に斫ります

鎹を取り付けて、杣職人荒木さんのお手本

簡単にさくさくと平面に斫っていきます



僕も見よう見まねで斫っていきます

まず丸太の上に乗って鉞を振り下ろすだけでも一苦労です

振り下ろせてもなかなか丸太に刃が当たらなかったり

逆に食い込んだり、力の抜き加減と刃の切り込み角度が要です



株は木目が複雑になるので

切り込みをいれて繊維を切っておいて斫ります



持参して楓柄の大鉞と茱萸柄の中鉞も活躍

一面が平面になればひっくり返して角材にしていきます



木に曲が付いていたので同じ様に斫ると当然に曲のある角材になります

昔の大工職人はこの杣が斫った角材を買って刻んでいた様です



夜遅くまで道具や大工の事を語った後は

高速で四時間かけて深夜に神戸に帰宅

お土産は岐阜の山で採った山野草

しばらく水に付けて置いて大事に育てたいと思います





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数日前より、少しずつ道具箱を作っています

自作となれば大きさも思いのままで作る事が出来ます

もうかれこれ何個作ったきた事でしょうか



今回の入る物は木槌です

数が増えると専用の道具箱を作る事にしています



釘とボンドを使いながら固めていきます



取っ手も取り付けて形は出来上がりました

ここから鉋で出っ張りを削って蓋の微調整をしていきます



蓋は固過ぎず甘過ぎずといった所でとめておきます



木槌を入れてみました、大きめに作ったのでまだまだ入ります

姥目樫や白樫の原木もあるので違った形の木槌に挑戦していきたいです



きっちりと蓋がしまりました

木製の道具箱は収納や衝撃はもちろん

湿気からも道具を守ってくれます

ただ残念なのは似た様な箱を作り過ぎると

何が入っているか分からなくなるという事です





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休日ですがゴソゴソとやっています

中途半端に放っておいた共箱を仕上げました

箱材は木曽椹の柾目と秋田杉の柾目です



一本の若竹から二つの花入れを作りました

割れが入った丸窓の花入れと一重切り花入れです



こっちの花入れは落しが見える様に工夫を施しています

落しに青竹を使ったり、漆を塗ったりすると色彩の変化が楽しめます



庭先では椿もほとんど終わって春の花が咲き始めています

黄花の水仙と著莪を持ち帰って、鮎籠で生けてみました



昼からは鉋の台打ちに初挑戦

大屋根より落下し、割れが入った台を交換します

分からない事だらけなんで、墨を付けるのも一苦労です



色々と教えてもらいながら

機械を使わず鑿で地道に掘っていきます

墨を少し残しておいてここからは微調整



刃裏に鉛筆で何回もなぞって、台に刃裏との接地部を記します

黒く記された鉛筆の跡を鑿で少しずつ削いでいきます



微調整を繰り返し何とか刃が収まりました



自作の鉋台の第一号です

袖を少し削いで、押え棒を取り付けて完成です

形は出来ていますがまだまだ足りない所があります

今回は重要な課題を見つける為の台打ちです

数を熟して一つ一つ解決していきたいです





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今日は半日かけて鑿と鉋の手直と養生です

まずは大変お世話になった突き鑿の研ぎと養生



貫穴で活躍した五分鑿は桂がめくれてきています

節があるので、玄能の打力の片寄りが出来る為に桂は片下がりします

一方が下がって、一方が上って玄能に叩かれてめくれます

モンキーレンチで桂を外して、めくれた部分を鉄ヤスリで擦り落とします



柄に桂が良く入る様に柄をペーパーで細くします

片下がりしない様に今回は節を少し多めに擦っておきます



一通り鑿の手直しが済むと、研いで椿油で養生します

叩き鑿の柄に関して、茱萸は不向きとされていますが

今回の手刻みで自作の茱萸柄は十分に役を成してくれました



良く使ったのは八分、五分、四分

数ヶ月前より、少し短くなりました



続いて鉋の手直しと養生、長弘は地金が積層です

めくれた部分は鉄ヤスリで擦り落として黒染めします

乾いたら研いで椿油で養生の繰り返しです



苦手な鉋も今回の削りで少しは友達になれた気がします



使う権利があっても使う勇気が無かった槌の響

次回より使いたいと思います





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そろそろとお世話になった道具達をしまいます

昨日の嵐で少し水気が付いてしまいました

この刻みで一番お世話になったのは浩樹の玄能です

新たに柄入れした茱萸も数ヶ月でこんなに侘びました



ついでに他の玄能も養生しておきます



小さい玄能も椿油を塗って養生



芯墨を出すのに重宝していた茱萸毛引きも汚れを取って養生します



綺麗になった毛引きを箱にしまい込む



新たに加わった手鋸に柄入れしました

またこの手鋸を沢山と使う様な仕事に有り付きたいと思います



大変な苦戦を共にした手鋸達も油を付けて養生

切り病んだ手鋸は鋸研ぎに出します



道具の様子を見ながら養生するだけで半日もかかりました

丁寧で正確な仕事をするには道具の手入れが不可欠です

経験はそのままに今一度初心に戻ります





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長弘の小鉋の頭を黒染めしたいと思います

刃の調整により頭の部分は頻繁に叩くので

潰れて迫り上がったり

黒染が剥がれてしまいます

染める前にヤスリで迫り上がった部分を除きます



とある液体です

成分は分かりませんが



塗りたくって化学反応が起こります

塗って数分の放置で作業終了です



その鉋を研いで桁を仕上げます

中しこと上しこを使って仕上げます

二つの鉋にそれそれ役を持たせてます

砂埃が舞う荒い環境です

闇雲に使うと、刃の消耗が激しい事は必須です



中しこで大方は仕上げてしまいます

上しこで鉋枕や逆目などをの

中しこで拾え切れない仕事を仕上げます



光沢が出るほどに仕上がりました

ひさびさの鉋仕事、良く眠れそうです





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黒い大工道具は好きです

この黒は錆び防止の黒染めです

とある液体を金属に塗ると

化学反応を起こして黒色に変色します

鑿も玄能も大敵は錆びなんで

黒染め処理が必要になってきます



長弘の小鉋も真っ黒です

押え金も黒です



突き鑿も穴屋鑿も真っ黒です

真っ黒には黄色の茱萸柄が映えます



こっちは黒と言うより赤黒です

黒染めが剥がれた上から少しばかり錆が入って

赤錆びが形成されています

手刻みの仕事が減ってしまった近年

活躍が出来る日をじっと待っている鑿

表面が錆びていても身は錆びていない鑿

身近な所にも侘寂を感じれる事が出来ます



今日は大変、寒い日になりました

風がとんでもなく冷たく夕方には戦意喪失

早めにきりあげました

犬親方もこっちを覗いてるだけで

一向に布団から出て来る事はありませんでした





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冷たい雨が降ってますが地味で地道な作業は続きます

長材の桁を片付けています



不覚にも軽トラの荷台に乗せてある

道具袋が雨に晒されました

荷台に覚悟の放置なんでステンレスなどの

水気も大丈夫な雑道具類をのせています



乾燥中に気づきました

ステンレスのはずの道具が錆びている



ステンレスの玄能も錆びている

長い間、この玄能を使っています

打撃面も少し捲れていますが其処は錆びていません



こっち側も錆びています、貰い錆びの様な感じ

ステンレスを調べてみた所、色々と弱点があって

やはりこれは貰い錆びみたいです

乾きをしばし待ってペーパーで擦って錆を落とす事にします



心の気休めに無心で花をさわりました

紅妙蓮寺椿と白梅で生けてみました

現場にも花があると、何だか落ち着きます





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寒い中、薄着で道具屋さんがやって来ました

出来る道具屋さんにもなると

職人さんが欲している道具の匂いを察してくれます

単純な事やけど、なかなか真似の出来る事ではありません



手鋸の数々です、大工道具の名門播州三木産です

問屋さんの倉庫に眠っている物を少し借りて見せてもらいました

道具も人も木材も使わなければ全くの無価値

ただ腐っていくばかりです、使用の継続が最先端です



尺の両刃です

恥ずかしながら未だ鋸の良し悪しが分かりません

手鋸はまだまだ修行中です

本目立てしていないので試し切りも出来ません

求める物は良く切れて真っ直ぐと挽ける事



こっちは穴挽きです

数年も前は相当の値が付いていた様ですが

手刻みする職人が減少してるので大きく需要が有りません



僕ばかり見ていても勿体ない気がします

これを機にもう少し手鋸の数を増やしてもらって

問屋さんと道具屋さんの協力を得て

手鋸市なる物を企画したいなと思ってます

詳細が決まれば後ほど報告したいと思います





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寒波のお蔭で寒い一日になりました

作業場は素屋根があるとは言え

風が吹き通しの厳しい中での作業です

手鋸を踏ん張って挽いていると身体も温かくなってきます



手鋸の調子が良ければ

仕事が極端に楽になります

真っ直ぐに正確に挽けていれば鉋も鑿も

使う必要がありません、縦挽きは当然ですが



斜めも木の目に流される事無く上手に挽けます

鉋も鑿も研げば仕事にはなりますが

手鋸だけは勝手が違います、目立てが命です

そこを追及しなければ職人としての上達は無い様な気がします



そんな調子の良かった尺の刃先が

一つ欠けてしまいました

固い檜の生き節を切っている時に

欠けたと思います



同じ巾でも予備として一枚位は控えていますが

これから柱のホゾを付ける作業が沢山と残っています



この古い尺の予備は譲り物です

銘は読みづらくて確かでは無いが

宮野平次郎だと思います

これからはこの手鋸をメインにいく予定です



廣田仲蔵の穴挽きも

代用しながら攻めていきたいと思います

電動工具も無かった昔の職人は

手道具がそこに有ってこそ仕事が出来るもの

一つ道具が故障するのも職人とっては大事件です

このオール手刻みの家作りは

苦も楽も共に学ばせてくれます

なかなか先に進ませてくれませんね





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数日前からコソコソと作っていた道具箱

仕事の合間の少しの暇を見つけては

コソコソと手を動かしています

材は米松の柾目の端材です、厚みは二分五厘



釘を打つ事が減ってしまって

釘打ちの感覚がなかなか戻りません

不細工にも割れてばっかり



入る道具はオービルサンダです

ペーパーも沢山と入る様に箱を長くとってます

ロールのペーパーも入ります



蓋は物が箱から落ちない様に

同時に簡単に外せる様にしておきます

先に奥を入れ込んで、手前に戻す方法です

戻す分、蓋を長くしておきます



手前の蓋も沈み落として



桟を持って、グッと差し込めば

きっちりとはまります



大工さんが作る道具箱が完成

こういう作業もきっちりするとなると案外難しいです





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蟻落しの仕口の刻みやってます

荒斫りした後は突き鑿で仕上げます

突き鑿は突いて使うもの、叩き鑿と違って

良く切れる様に刃先の勾配も緩く研ぎます

裏もきっちり押して研ぎ上げる事が重要です



この突き鑿は良く切れる様で

木材も紙切れの様にサクサクと切れます



蟻首の所は鎬の突き鑿を使います

材木に乗って上から攻めていきます

木材の木口を削ぐので

本当に良く切れる様に準備しておかないと

この大役は熟せません



そんな大役を担う突き鑿は播州三木の名工狐です

相当古いようです、時代です

良い物に古いさや新しさは皆無です



柄はやっぱり茱萸を使ってます

色が微妙に違うのは

寸四の方が苗代茱萸で鎬の方が夏茱萸です

苗代の方が上物ですが突き鑿にするような

真っ直ぐで大きい苗代を確保し難いのが現状です





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こないだ柄入れした玄能の続きです

実際に使いながら

勝手を見ながら削っていきます

これがいちばん、堅いやり方だと思います



けっこう、すっきりとしました

ここまでくると

後はペーパーで仕上げるだけです



番手を細かくしていって

ラストは耐水ペーパー1200で仕上げます

ええ感じの黄色出てます



実際に使うと何とも心地良い音が響きます

しっかりと刃先が材に突き刺さっている感じがします



大工さんが玄能を振り上げて

鑿の尻に当てる、この動作

職人にとって簡単な基本動作ですが

女の子にとっては

なかなか真似が出来ない難しい動作です

気になる女の子に見せておいたら

落ちる事はまず間違いないと思います



戦線離脱していた大西も復帰

残念なほどに短くなってしまいました

先は長いですが道具達と共に

確実に前に進んでます



一日使ってもほとんど汚れません

ペーパーの番手が細かいと保護膜が出来ます

また一つと頼りになる武器が出来ました

いっぱい使って大事にしていきたいです





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