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神戸の片田舎で職人やってます、お茶漬けな人生を送っております   
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木舞打ちが終わりまして化粧野地板を貼りました

材は兵庫県の杉、上小材です

目で見る面積が大きい天井は

出来る限りあっさりとした材を使いたい所です



板を貼るのにとにかく手間がかかります

木舞が多いので打つ込む釘の数が大量です

ついでに木舞の巾が小さいので掴み難い小さい釘を打ちます



小さい釘は大きな玄能では打力が分散しますので

こんな小さい金槌を使います、ピンポイントな打撃が有効です



一枚貼れば降りて調子を確認、それの繰り返しです



寝転んで見るとこんな感じに仕上がりました

丈夫にしてにあっさりと見せる事が難しいです



軒が深いので少々の雨でもベランダ内に雨水が入って来る事がないです

影も長いので洗濯物を干す時も涼しくて気持ち良いと思います



一階より見あげます、もうひと踏ん張りです

化粧野地の鼻先を切り揃えて

その上に荒野地を貼り付けて大工の作業は完了です





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今日は絶好の仕事日和で庇も後半戦です

先日購入した朱壷が早速フル稼働

垂木の欠き取りや木舞の打ち付けの墨は朱を使います



木舞桟を打ち付けると軒先の起くりが良くわかります

実際の墨で欠き取っても垂木一本一本の曲が有りますので

とにかく微調整に手間のかかる作業です



垂木の巾をあまり大きくしたくないとなると

垂木の間隔を狭くして数を増やして丈夫します

本数が増えると暑苦しくなります

化粧野地と垂木の間に木舞桟が入る事で

風が通った様にあっさりと見せる事が出来ます



下から見ると段々と形に成ってきた事が分かります

木舞と垂木の角が綺麗に交差しています



庇の上ではやはり手道具が要です

直角の治具を使って手鋸で挽けば作業が早いです



木舞打ちも終わり、明日は野地板を貼って庇が完成します

板金屋さんが来る前にここで一服薄茶を頂きたいと思ってます





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休憩の合間に久しぶりの柄入れやってます

今回は桂を付けた短い突鑿を予定にしています



暑いですが地道にやってます

塵も積もれば山と成る、垂木の打ち付け終わりました



勾配をいちいち確認しながら欠き取っていきます

とにかく足場の悪い場所で要らぬ手間をかけてます



真中で七分ほど起くっています

良く見れば軒先がアーチになってます



三日月継ぎ、綺麗に付きました



下から横から色々な角度から様子を見ます

今度は軒の出を決めるのに悩みます

せっかく調子が出てきたのに明日は雨

木舞桟と化粧野地の木造りやっていきたいと思います





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松の桁が上ったので庇の刻みをやってます

まだまだ続く手道具で作る家作り



新入りの天然砥石の紹介、京都出身です

育ちは大阪茨木のぼり刃物店



さっと袈裟型に切って鉋で削れば加工が容易いですが

新入りの砥石で研いだ鑿の切れ味を試したいが為だけに三日月型に加工



相方も三日月型に加工、良く切れて加工も安易

材が湿気や風化によって縮んでもこの形なら風情があります



毛引きの刃はまたも茱萸で自作の予定



朱墨壺も何時でも使える様に

糸、綿、かるこ、朱墨を用意しました



棟木を取付けまして垂木をながします

三寸勾配ぐらいになったと思います



梁の癖が強いので庇を水平にしようとすると

垂木掘りの際、梁を沢山と欠き取る事になります

真中を峠として両端に下る様に勾配を落としていく予定です





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雨を心配していましたが晴天だったので

みんなで松の梁を上げました

フォークリフトで上げれる所まで上げて足らずは人力です

ホゾに入ると重みで自然に入る様になっています



ここからが難しい所です

垂木の寸法や収まりを決めるのに悩みます

丈夫にしてあっさりと見せるが難しいのです

とりあえず屋根勾配は三寸で仮の垂木を仮置き



地道にやったオール手刻み、芯墨と胴付が合ってると安心します



下から見上げると梁の大きさもちょうど良い感じやと思います

垂木の大きさや勾配、軒の出と色々と確認が必要です



ダイニングキッチンは根太組完了

ベランダの庇が出来たら雨が落ちてこないので

壁内に収まる本棚作り再開です



本筋交いも大体終わりです

竹木舞までの道のりは少しずつ近づいてきています





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ベランダの再刻みが完了しました

柱は鉋で仕上げて貫穴も掘りました

わずか一坪の刻みですが色々と手間をかけました



金物を取り付けるより込栓の方が仕事が早いです

横から入ってくるホゾに込栓を絡めて

裏より入って来る手すりの木口にも栓道を作って三位一体にします



手すりのホゾは手違いに入れていきます

ちょっとしたコネでも有れば捩れ防止になります



ここまでは何とか無理せずとも入っていきます



サイドの手すりを入れてしまっても柱の下のホゾが入りません

荷造り用のベルトを柱に掛けてで絞めていきます



柱のホゾは入ると仕事は一気に進みます

束のホゾも同時に入れて今日の山越えは完了



込栓を打ち込むとどの部材もきっちり合致していきます

無用な金物はかえって木材を痛め付けます



あとはこの柱の長ホゾに松の桁を突っ込むだけ

フォークリフトで上げれる所まで上げて

残りはのんびりと人力でいくしかない感じです





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ベランダの庇の桁にする三間の松の丸太を引っ張り出して来ました

実際は二間半の長さがあれば良いのですが

管理が悪く末に少し水腐れが入っています

結局の所、調度二間半の長さしか使えません



ベランダは簡単にするつもりでしたが

またまたややこしい事を自分に課してしまいました

追い込みで頑張ったベランダまわりも少し解体です

中の束はそのまま残しておいて手すりと隅の束を交換します



込栓も抜けないのでホゾを切って再度ホゾを掘る二度手間

仕事がきっちりと出来ている証拠なんですが解体も一苦労です



松の丸太の面を削って丸みはを洗いました

外部なんで洗い仕上げです



手すりも変換、未だに電動工具を使わずにやってます

ホゾ穴を掘るのも今は何の苦もありません

実際に建ってみて構造の考えが変わってきました

土壁を付けて一階の壁に重み持たせようと思います



隅の束は長くなり柱に変換です

長ホゾが丸太にささってきます

地震の縦揺れでもここまで持ち上げる事は無いと思います



桁の丸みもうまくひかり合わせて

水墨より柱の長さと手すりの差し込みを決定します

問題はこの丸太をどうやって二階まで上げるかです





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今日の仕事、久しぶりの刻みです

本棚、茶碗や竹の花入れを飾る棚を作ります

狭い家のなので無駄なスペースなんてありません

壁内に収めます、柱内一杯に展開させて

出来れば壁を箱みたいな感じさせて

構造的な役を背負わせたいと思います



材は地元兵庫県の杉の足場板を転用

一等材でも使い方によれば綺麗に見えるはずです

髪の毛が長くなってきたので手ぬぐいでまとめました

以前はタオルでまとめていましたが

手ぬぐいの方が収まりが良いみたいです



とりあえず巾の広い鑿を研ぎまして

姥目樫の頭に夏茱萸の柄を据えた木槌を使います



水を付けると刻み易いです



目の粗い杉なので木槌の様な優しい打力が有効です

今日は本棚です、中板もがっちり組むので大入れにしてみました

まだ数があるので色々な組方に挑戦してみたいです



夕刻より雨が降って来ました

今夜は夜桜茶会を予定していたのですが延期しました



野点なんで茶箱の花点前を前日に

復習しておいたのですがお点前を楽しむ事出来ずに残念



茶会は来週に持越しです

雨に負けず、散らずに踏ん張って欲しいです





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屋根が完成しました、とりあえず一安心といった所です

雨は恐くはありませんが壁が無いんで風にのった雨はまだまだ防げません



ガルバニウム鋼板葺きです

色は淡路瓦の銀色に合ういぶし銀です



起りは一寸です、近くで見ると曲線がきつい様に見えますが

遠くより見ると心地良い丸みのある屋根に見えます



良く見ると込栓だらけです

込栓を打ち込んでいくだけで水平が出る段取りになってます

込栓は家の耐震強度を高めるだけの物ではないんです

現在の金物の強度に無理矢理あてはめるのは見当違いです



結局、鼻隠しは付けずにそのまま垂木を化粧にしました



屋根が完成するまでにやってみたかった天空での一服

二階でお茶を点てて茶碗持ったまま大屋根へ

屋根に上ると雨雲が去って晴れて来ました

床はこの景色、気持ち良い風が吹く中での一服は最高の一時



今日の犬親方、集金で人の出入りが激しい中

吠えずに辛抱してくれました

ご褒美のうなぎパイを一気に喰らい付いてました





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一階の貫入れがやっと終わりました

小規模な住宅なんで収納が圧倒的に無くて

壁内に収納の棚を多く設置する予定です

竹木舞の下地を施す前に設置場所を確定します

色々と使い勝手を考えてるすぐに時が経ってしまいます



曲がった柱もジャッキで突っ張り楔を入れると真っ直ぐになります

金物を使わない在来工法の家作りにおいて

この貫や楔がいかに重要な部材であるか見に染みて感じます



ジャッキを外して夕方まで放置していても

貫と楔がしっかりと傾きをストップ

真中で一寸も曲がりがあった柱も真っ直ぐになる事を実感



玄関周りの根石も貫きで芯を固めていきます

段々と家がしっかりとしていきます



コンクリでベースを作っておいて

楔で根石と柱との胴付を合せます



こっちの柱も良い感じでひかり付けが出来たと思います



隅の根石です、この柱がこけると大打撃を被ります

ベースの上は三和土土間で足元はフリーにします



目標は全て柱を自然石での石場建てです

今回の家作りはその為の布石でもあります





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今日はとんでもない嵐の為、家の方は何も出来ません

板金屋さんとの屋根材について打ち合わせの後

忙しくて出来なかった仕事で小遣い稼ぎの続きをします

1000×1300×35の大きな板を受注しました

既製品にそんなに大きな物が無いんで

分厚い足場板を継いで形成する事にしました



リクエストはあるものの可能な限り広い板が欲しいとの事で

反り防止の金具をスレスレでかわしながら切ります



継目は雇いの差を使います

木口の見える所は加工ストップ



ボンドを付けてクランプを駆使して固めていきます

一日寝かせると完全に合致します



ボンドが乾くまでの間にその棚を置く足を作ります



クランプを外して、形を作ります

ボンドは鑿で削って、目違いは鉋で直します

最後はペーパーでサッと仕上げて完成



木口もしっかりと仕上げます



こんな大きな板を三枚作って本日の仕事完了

反り防止の桟も不要

いったい何に使う予定なんだろう





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四月一日、オール手刻みによる新居の棟上げをしました

僕にとって、初めての棟梁であり

全ての刻み作業を手道具で行うという初の試みでした

ホゾ穴一つホゾ付け一つ作るのに

どれだけの苦痛を味わったかと思うと

柱が一本建つ度に少しずつ感動が増していきます



僕の仕事はほとんど下での段取りと職人さん達に指示

初棟梁の棟上げの前日は心配で寝れないと良く言われますが

特にそんな事は無く早めにぐっすりと眠れました

一番心配していたのは応援の大工が来るかどうか

なんせこの日はエイプリルフールなんで



前日の悪天候も吹き飛んで棟上げは順調に進みました



鼻栓一つ差すのにも一つ一つ思い入れがあります



こんな高い所でも大工さんは大丈夫です



優秀な職人さんたちのお蔭で

下から見上げる程度でのんびりと出来ました



棟木だけはと言う事で大きい掛矢を持ち込んで屋根にのぼります



大きな失敗も無く怪我も無く、首尾良く棟が上りました



午後からは暗い雲も消え去って暑いくらいに

遊びながら削った垂木もさっさと打ち込んでいきます



大屋根の野地も終わってしまうほどの手際の良さ

苦労したオール手刻みが呼び込んだのは

素晴らしい大工職人さんに巡り会えた事でもあります



仕事が終わるとみんなでBBQをしました

日が変わるまで語り明かしました

今回のオール手刻みは僕の独り遊びでしたが

次回は大きな若い職人チームを組んで

大きな家に挑戦してみたいです





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基礎がやっとこさ片付いたので土台を伏せました

手刻みの仕事が終わったので一安心といきたいのですが

今度は無事に家が建つかどうか心配になってきます



蟻の継手も上手に入りました

芯墨もきっちりと正確になっているので安心です



追っ掛けの継手も上手に入りました

昔の大工さんはほんまに良く考えて仕事をしています

入るに連れて少しずつ合致する様に組まれています



土台の隅は蟻の頭を内側に寄せました



落し蟻は柱が入るかどうか巾の確認をしておきます

字を書く事が多くなっているにも関わらず字がとにかく下手です



変更と言えば、お風呂の大きさが変わったんで差し金一本分広げました



ベタ基礎を打ってシートで養生をしておいたのですが

小さな隙間より猫が侵入、全ての部屋に猫の足跡が付いてます

明日は雨の予報なんでホゾ穴や継手に

水が入らない様に養生テープを貼りました





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楔を作りました、雑仕事ですが

楔は家の強度を保つ重要な部材です

最後まで気を抜かずに手鋸スタイルを維持しています



楔、込栓、鼻栓が出来上がりました



鼻栓は滋賀の宮内棟梁直伝です

教えてもらった事は実際に使ってみます

まだまだ見よう見まねですが

これから色々とためしてみたいと思います



昨年12月より始めたオール手刻みが終了しました

延床面積16坪の小さな住宅ですが

電動工具を使わずに手道具だけで刻みました



独りで墨を付け独りで刻んで来ましたが

常に心の中に仲間が居た様な気がします



開始当初は手道具を一から学び直したいという一方的な私欲でしたが

途中より、そんな事はどうでもよくなり無欲で作事をしていました



経済中心の日本において金銭では買えない大切な事の多くを学びました



本来、人が持ち合わせている未開の才能が沢山とあります

その妨げになっているのが経済だとしたら改めなければなりません



苦しい時も辛い時も心の支えになったのが茶の湯でした

日本は風情の国です、守るべき物が沢山とあります

何時までも四季が豊かで人の心が温かい国であって欲しいです

電動工具が無くても手道具だけでも家作りが出来ます

今ここで、僕は原発反対に手を挙げたいと思います





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オール手刻みもそろそろと終わりを迎えようとしています

四月一日のエイプリルフール棟上げに向けて

今日は余力を残しつつベランダの束のホゾ付けです



今回の手刻みでは手鋸には沢山と悩まされました



キッチンの真ん中の柱は四方落し蟻に加工、土台に落とし込みます



最後の柱一本の仕上げです

少しですが面皮になっています



四方化粧となるので一面は背割りを板で埋めて仕上げます

節や逆目も少しはまともに削れる様になってきました



明日は込栓、楔、面戸板などの雑仕事の予定です

三時の一服は久しぶりに現場で薄茶

今日の一服は格別に美味しかったです





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柱の仕上げも終わったので

少しずつペースを落としていきたいと思います

今日は垂木の軒の部分の仕上げです

雨模様ですが朝一は鉋の研ぎです

長弘の小さい鉋で遊んでみたいと思います



一日で六十本の垂木を遊びながら仕上げたいと思います



研ぎ澄まされた鉋で削ると木目に光沢が生まれ

尚且つ鉋屑も光っています



一服が済んだ後は神戸新聞の記者さんによる現場取材です

オール手刻みに対して共感して下さった方より

神戸新聞への情報提供が有り今回の取材に至ったわけです

まずは今回の様な稀な家作りをするきっかけを説明



図面を見ながら大工仕事の進め方を説明と同時に

木造在来工法が生み出す自然環境の配慮の良さや

日本の木を使う事への社会貢献を語りました



大工道具の種類も説明しました

今現在の若い大工職人には無用とされる道具達ですが

原発の問題をかかえる今や未来の日本を考えるなら

手道具の習得は重要な事だと感じています



記事の記載日は後日報告と言う事で

取材後はひたすら垂木の仕上げです

明日は垂木の末の勾配切りです





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苦労の連続であった柱の仕上げも後半戦終盤です

真っ黒な檜の古材も手鉋で削り尽くすと

綺麗な木目が少しずつ現れて驚かせてくれます



良く脂がのった木曽檜です

脂のある木は歳月が経っても繊維が分裂せず

綺麗な木目を保ってくれます



古い吉野桧、良く曲がっています

曲がりを取るとなると小さくなってしまうので成りに仕上げました

壁を付けるまでに隣の柱より棒で突っ張る予定です



この柱も大変良く曲がっています

まん中で一寸も曲がるほんまもんの曲者

これも同様、突っ張り作戦の予定ですが

一本二本程度の棒では曲がり切らないと思います



この檜も赤身と白太が明白で綺麗な木目が出ています



気付けば鉋屑の壁が出来る

努力の代償は自分に何をもたらすのでしょうか



一階二階の柱の仕上げが終わりました

辛酸を極めた鉋地獄から無事生還

すごく手間のかかる作業でしたが

鉋上達、体力や精神力を鍛える事を思えば

職人として人格構成上で最も効率の良い作業だった思います

明日はからは楽しみながら垂木を仕上げる予定です





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どうやら鉋掛けのし過ぎで肩を痛めてしまいました

そんな時は無理をせず違う作事をこなします

久しぶりに鑿に持ち替えて鴨居の溝掘り

作里鉋は使わず鑿の斫り仕上げです



天気が良いので

その栂の古材を洗いました



水腐れの穴もしっかりと洗浄



裏側も洗浄、どんどん垢が落ちていきます



溝もゴシゴシと洗浄



天日干しにして乾くと綺麗になりました

このまま化粧を予定していますが

はたしてどんな感じに仕上がるか楽しみです





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今日も一日中、手鉋で柱の仕上げです

まだまだ水は冷たいですが最初は鉋の研ぎに始まります



前日の雨で台が狂ったのか、どれも不機嫌な様子

そんな中、荒仕上げだけは好調です

上手くいけばこの鉋だけで仕上がります



日焼けが深過ぎて焼けた色が落ちません

檜の良い艶を出すとなると三寸角になってしまうのでこれで仕上げ完了



こっちの柱も焼けが微妙に残ります

化粧梁がかかって来るのでこれ以上削るのは下策



モルダーの角材は節が多い木目が起きた面を化粧にします

節が有ってもこっちの方が仕上げが簡単です



気付けばカンナロードが出来ていました

如何ほど、この短い距離を往復した事でしょうか

半分ぐらいの数は仕上がったと思います





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今日から古い檜の柱の仕上げに入ります

新たに荒仕上げ鉋を大小と用意しました



中仕上げも参戦



対する相手は分もまちまちで曲がりくねった檜です

まずは水に浸し布で柱を拭きます

埃を取るのと木を少し柔らかくするためです

とりあえず荒しこで相手の様子を見る



焼けが気になっていましたがこの柱に関しては取れそうです

綺麗な吉野桧の木目が姿を現し始めました



芯墨より削り代を算出

木口に墨を付けて墨を打っていきます



真っ直ぐな柱もあれば、曲がった柱も有ります

曲がりが削って直せる範囲なら墨まで荒しこで削っていきます

戸がある所は分が減っても水平にしなければなりません



ここまでくれば中仕上げに持ち替えて

最終微調整と逆目をリカバー



そんな過酷な作業を四面とも繰り返して

やっとこさ角材の仕上がりになります

荒材を一から仕上げる事を体感すると

今まで面倒だと感じていた作業も面倒だと感じなくなります



一日片手で数えれるほどの数しか仕上げれません

気付けば鉋屑の海ととんでもない疲労が残ります

家作りの根っこはこんな作業の積み重ねです





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とことん走りまして仕上げの削りに辿り着きました

山場は越えたと思っています



手鉋は桧との相性が良い三種類を用意しました



千代鶴さんからもらった乱菊

押えは使わずに無節上小専用です



善作の鉋、堅い陽疾もサクサク



長弘の鉋、一等材専用です



二階の四畳半の畳の間の柱から仕上げます

モルダー材なんで手鉋も簡単です



一等材の中から選った柱ですが綺麗な桧です

削りは心技体、三位一体になって初めて仕上げる事が出来ます



鉋を研いで、柱を削っての繰り返し

一日中、桧の柱と向き合ってると

桧の香りが服に付いて気持ち良くなります

明日からは本命の埃を被った古い檜を仕上げます





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今日は二階の広間の化粧梁を刻みます

栂の丸太だと思っていた所、松の木でした

とりあえず芯墨を決めていきます



墨付けが終わったら刻んでいきます

やっぱり手鋸でコツコツスタイルです



継手が刻み終われば難関の仕上げです

どんな感じで見せるか悩み所

釿で少し斫って様子を見ます



鉞でも斫ってみます

ちょっと鉞は難しそうです



釿で全てを斫る事にしました

行っては来ての繰り返しで斫っていきます



側面も釿で斫ります

松の綺麗な赤身が出てきました



釿はとにかく重労働

空振りすると危険やし、手元が狂うとすぐに材に影響します



狂気に近い集中力と努力の結果

半日かけて、何とか斫りの仕上げが完了

斫り終える頃には無駄な力が抜けて最初より上手くなっています





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まだまだ手は忙しいですけど片手間で共箱を作りました

今回は竹の花入れではなくて大きな織部の茶碗です

直径は手のひらほどの大きなマンガン織部です



正方形の共箱も結び方は同じで十字に結びます



紺色の真田紐であっさりとおさめました



こっちの織部の花入れも裸だったので共箱作りました

物が落ちて来てもこれで安全です



今回も秋田杉の端材を使いました

共箱も沢山と作ってきました

次のステップとして新たな茶道具に挑戦したいですね





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今日は玄関の根石付きの柱を刻みます

根石のひかり付の前にホゾやら貫穴やを片付けます



丸いホゾを付けて根石を仮入れしていきます



根石が柱に当たれば鉛筆でひかり付けです

手間がかかりますが鑿で少しずつ削いでいきます



上手に付きました

ここの根石はL型の二面が見える所です



こっちもL型の二面が見える予定です



こっちの根石は四面丸ごと見える予定です

外壁も根石に合わせてひかり取る事になると思います



こっちは三面が見える予定です

玄関は三和土土間に挑戦しようと思っています

根石にホゾがささって固定されているので

三和土土間で地震の衝撃に対する遊びを作りたいと思います





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忙しいのに野暮用を頼まれました

小さな竹のガンジキの修理です

老朽化により取っ手部分が無くなって有りません



小さい竹を柄にしてみようと思います

ガンジキは先を削いで細くします



微調整しながら竹の筒に入れていきます

奥まで入る様ならボンドを付けて放置



半日もあればしっかりと合致します

これで庭掃除も木屑の掃除も楽々です



そして本日の野望用第二弾

器用になれば雑仕事も飛び込んで来ます

高野槙の枝を使って麺棒を作りました

剪定の際に切っ、て二年ほど

日陰で乾燥させていた大ぶりの枝を使いました



それと夏茱萸の枝を使った小さめの麺棒も作りました

木曽檜の薄板で餃子の皮作り専用のまな板も作りました

そのうち食器も木製になりそうな予感です





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