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神戸の片田舎で職人やってます、お茶漬けな人生を送っております   
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古びた杉のなる材を持って来ました

二階のお茶室の柱に出来ないかと試行錯誤をしています

選び抜かれた材料から作る現在のお茶室とは違い

有る物をどうにか上手く使いながら作っていきたいと思います



虫食いの跡はありますが中身は腐らずしっかりとしたなるです

鉄の足場の普及で用無しとされているなるですが

景色のある材としてはまだまだ使い所はあると思います



仮に現場に置いてみました、ちょっと垢抜けない感じです



点前座に建つ柱なのでお客さんに良く見えると思います



正面を決めて少し面を出す事にしました



削って再び現場へ設置

ちょっと小垢が抜けてきた感じです

もう少し削ってみたいと思います





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夏らしく暑くなってきました

手作業で独りで作業をしているのでなかなか進みませんが

何とか二階の方も根太組が全て終わって一安心と言った所です



足場が出来たので下地窓の続きです

北側のベランダの壁に設ける下地窓です



毎度の事ですが女竹の経や数、升の大きさに悩みます

仮置きしてみて何度も調整、その繰り返しです



竹の片方を釘で止めて

もう片方は現場の状況を見て水平に合わせます



炉を切っているので意外と危ないんです

座板があると安心していると思わず足を落します

今日は段取りだけして仕事終了です





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今日は下地窓に挑戦です

窓の寸法を拾い出して貫で四隅を固めます



大体同じ径の女竹を荒取りしてみます



適当に置いて調子をみます

女竹も良く見ると形や曲がりも色もさまざまです

組み合わせや本数で見た目の印象が

変わってくるのでこの作業が難しいと思います



一晩水に付けて置いた蔓でしっかりと編んでいきます



今日の所は二つの下地窓が完成です

やった事がない仕事でも努力と勉強があれば形にはなります



南側に窓に設置しました、右半分は土壁になります



正座すると目線はこの高さになります

ここより差し込んで来る光は茶道具を照らす事でしょう



良く成長している高野槙が良く見えます

北側は開けたベランダに田園風景

南側は小ぢんまりとした茶室に庭の風景

少しずつですが面白き家になってきました





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しばらく現場を離れていた間に一階の竹木舞が終わっていました



玄関は庭の延長にありまして

それはまるで露地からそのまま茶室に入る様な気分です



庭からの涼しい風が玄関を抜けてダイニングの方まで入って来ます



土地の都合で西側に大きく壁を設けるしか無かったのですが

竹木舞が入るだけで西日の暑さも少し和らかく感じます



お手洗いの床には面白い仕掛けを考えています



今日の仕事は二階の子ささらの取り付け

半畳の空は炉が入る予定です



下地窓の取り付けの際、足場が悪いので先に座板を貼ります

炉の位置が正確に出れば座板を切り取り補強します





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今日の仕事、茶室の窓の鴨居と敷居の取り付けです

庭木の中でも大きく育ってるいる高野槙が良く見える所です

これを上手く使いまして、自然を隣に感じる事の出来る家を目指します



障子の溝を掘って加工すれば鉋で仕上げます

ベランダの手すりを削り台に見立てて鉋掛け

室内で陰気に鉋掛けをする事を思えばとても爽快です



鉋屑が宙に舞って面白いですが

鉋や化粧材が落ちてしまうと大変な事になるのでご注意を



鴨居と敷居を同時に入れていきます

柱と隙間なく取り付けて固めます



座るとちょうど高野槙が目線に入る様に高さを決めました

高さが二尺ほど巾が三尺ほどの下地窓が入る予定です



下から見上げると少し低く感じますが

玄関と窓の庇でバランスを取りたいと思います





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四月に棟上げをしましてやっとこさ竹木舞まで辿り着きました

新たな事に挑戦したり、昔からある事を丁寧にやってみたり

自分の経験を糧に物を作っていく喜びを再確認出来た様に思います



割竹は生竹です

節の取っ掛かりが大きいのは孟宗竹で小さいのは真竹です

少し見ているだけですが面白うそうな染みが沢山とあるのです



間渡しは油抜きした女竹です

下地窓を数か所取り付けるので少し分けてもらうつもりです



今回は無理を言いまして本物の縄を使っています



大きな壁から作業を進めます

先に間渡しを入れて割竹を編んでいきます



縦の割竹が入ると横の割竹を一本ずつ編んでいきます

縄はきつく編むと切れてしまうのでほど良い按配が要です



竹木舞が出来て来るとより一層家らしくなってきます

これで少しは雨風や直射日光を防げそうです





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窓の取り付けです、柱が化粧となるので

それに付随する鴨居や敷居などが全て化粧となります



仕上げられた方立を鴨居と敷居に入れていきます



壁中に入ってしまう所から楔を打ち込みます



仕事がしっかりと出来ていて尚且つ楔を打ち込むと

方立と敷居と鴨居がきっちりと合致します

結果が同じでも金物で無理矢理に付けるのとは違うのです



サッシを取り付けて戸をいれます

竹木舞が出来て土が付けばより一層映える事でしょう



二階の方も貫入れと並行して窓を取り付けています

少しずつではありますが外回りに囲いが出来てます



こっちの窓も上下に角を伸ばして完成



明日は南側の窓に入ります

ここはサッシを付けずに木製の戸になります

障子の引違いにするのか片引きにするのか悩みます

使用目的はほぼお茶の空間になる予定です





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雨でなかなか思い通りに作事が進みませんが

それでも一歩ずつ進んでいます



一階の方は竹木舞の準備が整いました

来週より職人に入ってもらう予定です



二階の方は土壁を付けずにするつもりでしたが

変更しましてやはり土を付けます

手掘りにて貫穴を掘ると言う愚行を行っています



西側に大きな窓があるので

内障子と木か竹の格子を付けるつもりです

色々と悩んだり手作業だと前に進みませんが

その苦悩と苦痛を乗り越えて家が出来上がっていきます



釿で斫った松の梁はいつになったら姿を現す事やら



木舞の庇も陽に焼けて良い色になってきました

ここから見える雑木林と田園風景

これからも大事に守っていきたいと思います





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半畳の玄関、下駄箱に相対する壁には飾り棚を仕込みます

地板になる材はこの中途半端な巾足らずの皮付の杉を使います



地板を設置して、どんな棚にするのか熟考いたします

竹を置いてみたり、何か面白い端材を探してみたり



色々と悩みましたが洞床の様な感じにしてみました

化粧となる部分は柱と地板、残りは全て土壁による塗り回しです



皮付きの杉は表をひっくり返して裏を化粧にます



柱内の袖壁はこないだ作った小さな鉞で斫ります

錆びて切れ病んでいるので良い感じで痕を付けてくれます



柱内に仕込みます、痕を付けておくと土の馴染みようが良いのです



こっちの壁にも斫り痕を付けます



柱の奥に壁を設ける事で玄関より見ると奥行が感じられます

柱も丸みがあるので尚の事、広く見えます

ここには自作の花入れを置く事になると思います





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蒸し暑くなってきました、今日の仕事

下駄箱の中棚の取り付け、杉の一等材を上手く使います

省ける節は省いてよく目に入る赤身は後ろに追いやります



上下可動のアルミの金具を取り付けます



ダボになっています

中棚をこのダボの成りに合わせて削ぎます



昔、買っておいてそのままだった下駄を発見しました

これで正真正銘の下駄箱になりました



中棚は三枚になりました



可動なんで取り外しも出来ます

高さを広げればブーツや長靴も入ります

後は建具を仕込んで完成です





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今日の仕事は下駄箱です

間取りに無駄の無い小さな家なので

下駄箱もやはり柱内に仕込みます



鴨居と敷居の溝は板にそのまま加工を施します



溝の面取りは胴付鉋で取ると簡単です



箱枠が出来上がりました



現場に取り付けて固定していきます

雨が入らない内にさっさと裏板を貼っていきます



玄関は半畳なんで下駄箱が出ているのと引っ込んでいるのとでは

入った時の広さの印象がまるで違います

土間はこのベースより二寸ほど上がります

下駄箱によって根石の姿もあまり見えないのでは面白くありません



昨日作った花入れを置いてみて一服

中棚は三枚作って調整可能な金具にて取り付けます





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間もなく梅雨入りですが

未だに鴨居を取り付けたり棚を仕込んだりしています

手鋸と胴付鉋の昔ながらのスタイルでやってます



通常の仕事なら化粧の鴨居はボルトで引っ張り胴を付けます

今回の家屋は出来る限り金物を使いません

金物に頼らないやり方とは技術を鍛える事につながります



無用な金物を使わずとも鴨居敷居の胴付は隙間無く付きます

問題は土壁を付けた時の鴨居の収縮と数年経った時の収縮です



一階のサッシは全て取り付け完了



玄関は上側に尺の欄間を入れて下に引き戸が付きます

同じ勝手の鴨居を寸法狂い無く作るは難しいです

同時に入れます、下の鴨居は起くり勝手になる様に癖を付けておきます



犬親方を招いて一服、オール手刻みを共に戦った戦友です

最近は冬毛が落ちてきて夏仕様になりつつあります





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本日は休日出勤、昨日の続きです

サッシの取り付け、お手洗いの鴨居を入れています

相変わらず手鋸スタイルでコツコツやってます



鴨居を入れてサッシの取り付け

片方に寄せて方立により区切ります



サッシの隣は棚になります

小説が入るほど位置に中棚を仕込みます



その棚上はまたしても方立にて区切ります、逆Tの字になりました



化粧野地板を貼りまして完成

上棚の右は両端に金具を付けて二段の中棚を乗せるつもりです



左側は飾り棚の予定です、試しに竹の花入れを置いてみました

今回は鴨居を棚としても利用してみました

棚一つでも考える事が多くて作業がはかどりません





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今日の仕事は古い桜の敷居を若い桜の敷居に取り替えです

50年も経てば固い桜の敷居でも溝が擦れて戸が首尾良く閉まりません



柱は栂の木を使っています

戦後の物が無い時代にわざわざ良材の栂を使う事の意味は

棟梁と施主の家に対する思い入れが強い事を表します



こっちは雇いです、向こうのメチを入れておいて

柱内より落とし込んで敷居を入れた事が分かります



新たに刻んだ桜の敷居をひかり付けをします



この栂の柱、歳月の経過などもろともせず反る事無く

差し金を当てると直角です、刻みが簡単にすみます



古い雇いのメチも桜の木、祖父の仕事に敬意を払って再利用です



柱に水を付けながら鴨居を滑らせて慎重に落とし込みます

雇いメチを入れると敷居を高さが決まっていきます



鴨居が下がって戸の出し入れに難儀していたので

敷居の天端を五厘ほど下げ溝を五厘ほど深くしました

戸はわざわざ削り取る事無く素直に入りました

畳を掘り込んで無事完了、良い仕事させてもらいました





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今日は伊丹美術館の熊谷守一展へ行って来ました

身近に溢れる自然の一部を描くこの人の感性が好きです

絵が上手いだけの画家は沢山といますがこの人ほど

後ろに見える景色が壮大な人は居ないのではないでしょうか



伊丹から神戸に戻っては自宅で仕事

この合間しか自宅をさわる時がありません



左右対称に取り付けるサッシの鴨居です

白太が入っているのでどれだけ切り落とせるのか隣で確認



取り付ける現場と現物が有れば仕事が正確になります



サッシが左右対称に二つ共入りました

次は水周りのサッシ取り付けです



一仕事終わったので現場で一服です



熊谷守一さんが作った茶碗と黄瀬戸の茶碗で薄茶

仕事が片付いた後のこの一服、努力した者にしか分からない味です



庭の方では紫の蛍袋が咲き始めました

もうそろそろと梅雨入りですね





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今日は向こうの現場を休ませてもらって自宅で仕事です

業者との打ち合わせと竹木舞への準備を色々

朝一番は屋根の妻壁に野地板貼りをしました

この上から土を塗り仕上げてもらう事になります



サッシが入ってきています

妻壁の地の野地板貼りが終わると鴨居を段取り



鴨居の巾は一寸三分、手鋸で刻みます

杉の赤身、節が有る一等を上手く見えない様に配慮します



鴨居を取り付けてサッシをはめ込みます

サッシの高さは室内からは野外が見えない高さまで上げました

野外の動線にわざわざ目を向け無い様に配慮しました



鴨居の角に悩みます、短すぎず長すぎず

少し長めに切っておいて何日もかけて様子をみたいと思います



玄関の方も根石下端までベースを上げてもらいました



この上は土間になり、三和土仕上げにて三寸ほど上がります



基礎屋さんから青石を貰いました、庭の解体の際に引き上げてきた物です

以前、一緒に仕事をしていた時にお茶の話になり

そんな時が有れば欲しいと言っていた事が現実になりました





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今日は仕事は勝手口の踏み板の延長です

半畳を二畳に拡張します、既存の方は二重貼りにします

水平をしっかりと見以って、大引きと束を入れて固めていきます



前板は杉の腰板の端材を再利用、一分ほど透かし貼りして換気とします



既存の框の面は鑿で斫って水平にします



根太も一本増やしましてこれでフロアを貼る準備が完了



下準備がしっかり出来ていれば仕上げ材の施工が早いです

一坪もあれば勝手口の買い物ライフが楽しく便利になります





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腰板の貼り替えが終わりました

目板貼りは初めての施工なんで色々と勉強させてもらいました



西日が良く当たる西側、風化で薄っぺらい状態です



古い腰板を撤去してみると、相変わらず土壁がびっしり

これなら雨が入っても室内には到底届きません



ここは特に何も無いので貼るのも簡単です



裏側は電気の線や水道の管があり、なかなか進まない所です



お施主様より桐箪笥をもらいました

相当古い様です、鍵も有りませんし取っ手も錆びています

歳月の経過により木材の曲も激しく汚れていますが

手直しして新居の箪笥にしようと思っています



上に乗るの方は茶道具入れにして復活させます

梅雨前に外仕事を終えて明日より室内の仕事です





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今日の現場は自宅、久しぶりに帰ってきました

まだまだ続く作り付けの棚の加工と取り付けです

今回は杉の白太だけを使いました



刻みはとにかく水を付けて木の目を切り削いでいきます

中棚を利用して上手く節が隠れました



組み立てが出来れば、即現場に納品そして取り付けです



裏板の化粧野地の白太が余ってきたのでやっぱり白太で統一

テレビの横側に付いています、入る物はDVD

人が良く目を向ける所はなるべくあっさりとした材や色を選びたいです

杉の白太は辺材なんで節が少なく目も素直な物が多いです



白の中、黄瀬戸の茶碗が際立ちます



来週から腰板貼りの現場に戻ります

竹木舞、土壁までなかなか届かないです





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昼休みは祖父の手掛けた家の探索をします

地元播州高砂の宝殿は延石の産地です

延石を見るとなぜか昔を思い出し落ち付きます



玄関周りの延石は特に水平で綺麗な物が使われています

延石の緑色と敷石の青色が素敵です

こんな不均等な基礎で真っ直ぐな家が建つ事自体が不思議です



広縁の戸袋の柱下の小さな延石、粋な加工です

あっさりと見せようと中を斫り飛ばした感じです

そういう努力と感性は今も昔も変わりません



縁桁は杉の大きな丸太に対して妻桁の巾がとにかく小さいです

戦後の物が無い時代に何とか縁桁の良材は確保出来たといった所でしょうか



桁は播州の地松を使っています、柱は檜の一等材

巾の整わない材を上手く組んでいても屋根は綺麗に収めています



藁すさの入った趣のある土壁

透き通るような綺麗な小川より

魚が勢い良く泳ぎ周る濁った小川の方に惹かれます



トイレの引き戸、この乳白色のガラスは良いですね

やはり木の家には木の建具、そして土壁と石

自分の建築に対する方向が良く見えた気がしました





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腰板の貼り替えの間にベランダの庇屋根が完成しました

梅雨が来る前に何とか間に合いました



下から見ると上手く招きが大屋根下に入り込んでいます

もう少し高く構えると垂木を完全に切ってしまいます

その辺りの微妙な勾配が難しいと思います



大屋根と同じいぶし銀色のガルバニウム鋼板で一文字葺きです

真ん中で起くらせてあるので同じ手勝手では上手く葺けません

手練な板金屋の圧倒的技術が物を言う仕事です



手間がかかる招きの所、葺く前はこんな感じです

数本ですが垂木も少し欠き取っています



葺き終えました、懐が無いので大工も板金も手間がかかります



手間を惜しむこと無く作り上げたベランダの庇

天気が良い日にはここで野点でもしてみたい気分です





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古い腰板をめくると色々と見えてきます

どうぶちが蟻に食われて冬目だけ残っています

こんな状態でも腰板はしっかり付いていました



節は固いせいか虫も食わずに残っています

節は欠陥とされていますがそうとも言い切れないと思います



土壁にも色々と面白い物があります

雨水が腰板を抜けて通った雨道が残っています



窓の水切の下のどうぶちは腐っていません



小壁の土が剥げてきています

水切の上から雨水が入ってくるので壁も塗り直しが必要です



この一面の腰板は終わりです

腰板を貼る事よりも腰板をめくり取る事に手間がかかりました



現場で見つけた小さな野草どくだみ

梅雨時に白い綺麗な花を咲かせます





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既存の痩せこけた腰板を除去し新しい腰板を貼っています

目板を貼る前にチョークで墨を打っておきます



窓や扉の上には簡易ながら庇を付けました

やはり有るのと無いのでは日持ちが全く違うと思います



目板を貼り付けました

この目板で収める方法が雨風にとても強いと思います

腰板に無駄な加工を施さないのでとても丈夫だと思います



先に下側の目板を貼って上側の目板を貼っていきます

水の流れ勝手に適った下から上の施工です



洗い屋の親分の仕事も終わりです

ここからが洗い屋の仕事の出来が見えてくるわけです

横着な職人なら一週間経って木が黒く焼けてきます

洗い屋の仕事は酸で木の汚れを溶かし再び中性に戻す事です



親分より、洗い屋の独特の道具を見せてもらいました

こそげと言われる洗い屋の小刀です

木材に入った汚れなどをこそげ取るのに使うみたいです





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現場が変わりまして腰板の張り替えに来ました

昔ながらの目板を使った腰板です



朝日や西日が当たる所は板が痩せて

薄っぺらい浮造状になっています

土壁は真っ赤な最上級の山土を使っている様です



腰板を外すとどうぶちも腐っています

土壁はどうぶち面まで塗り込んでいます



家洗い屋の親分も来ています

納屋並びに玄関周りを洗っています



玄関の地松の敷居

手練な職人ならここまで綺麗になるみたいです



これで中落しの段階です

さらにここから仕上げの洗いに入るみたいです



広縁の雨戸の取り付けの敷居

真っ黒で分からなかった継ぎ手も洗えば見えてきます

面白い継ぎ方ですがあちこちの現場で良く見ます

この古い家は祖父である大親方が手掛けた家なのです

何十年も経って孫である僕が手直しをしていくわけです





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ひたすら棚を作っています

刻んで組んで取り付けての繰り返し



鑿の研ぎ、木槌の均等な打撃、木目を読む

己の心をうつす円は高い集中力の結晶



最後は鑿が突っかかるので鏝鑿でさらえます



中棚の欠き取りが出来れば組んでいきます



今日は二つ設置いたしました

中棚の位置は違えどシンメトリーです

棚の上は光採りの窓が再度シンメトリーに入ります



昨日取り付けた棚は既に物を置いて様子を見ています



気分を変えたい時はすぐにリフレッシュ出来る様に

茶碗、茶筅、抹茶を用意しています





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