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神戸の片田舎で職人やってます、お茶漬けな人生を送っております   
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今日は月一の花月の稽古です

炭付花月と濃茶付花月と平花月の稽古でした

久しぶりに沢山と働かせてもらいました

本番に向けて師匠と姉弟子と最終的な打ち合わせです

現場でも雲竜釜と徒然棚が予想されます



足がガタガタですが昼からは基礎の打ち合わせ

建方の日に向けて色々と詰めていきます



そんでもってノルマの柱の刻み

刻みを始める前に鑿を研ぎます

作事の速さは鑿の切れ味で決まります

茶の湯向きの細長い綺麗な手も

研ぎと刻みで相当痛められました



柱の刻みもそろそろと終わりです

気付けば足元一面は鑿の斫り屑だらけ



急いで急いで、一階の柱もほぼ完了

建方までの貴重な時間を全て費やして

この埃まみれの檜を仕上げる事だけに集中します



最近の温かな日によって

満作の花がやっとこさ咲きました



乙女椿も咲いてくれました



雨で花弁が汚れましたが太郎庵も咲きました

遅咲きの椿もほとんど咲きました

暖かくなると庭仕事が忙しくなりそうです





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今日の現場は姫路です

二度目のショールームでの打ち合わせです



今回は同級生の女友達にも同行してもらいました

台所やお風呂まわりを見る男の目なんて全くあてになりません

料理もしませんので何が必要だとか便利だとか分かりません

色々とアドバイスをもらいながら詰めていきます



三月になったのでショールームは新商品に模様替えしていました

コーナーの引き戸、綺麗に収まっています



取っ手があるので引いてみると収納になってます



全てを引き出して見るとなんとその両端にも収納があります

良く研究しています、全く無駄なスペースがありません



今回の本題はシステムバスの大きさです

設計図では0.75坪サイズにしましたが1坪サイズに変更します

その増えたサイズ分、洗面所が小さくなってきます

洗面所の施工に工夫が必要になってきますね





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建前の日が決定したので

それに向けて作事を急いでいます

電動工具で刻めば労せず素早く加工が終了します

全ての手刻みが終わるまで体力が持つかどうか

今がまさに正念場だと思っています



二階の柱は全てのホゾ付が完了

分が決まっているので加工や墨付けが容易いです



それに比べて一階の柱と言いますと

分もばらばらで砂埃も沢山と付着しています

歳月の経過により脂も抜けているので

刃物の吸い付きも悪く加工困難を極めています



鑿もすぐに切り病みます

とにかく研いで研いでの繰り返し

昼寝中の犬親方も相変わらず研ぎに反応



貫穴も一つ一つ掘り進めていかないと先に進めません

大工仕事は常に積み重ねです



ホゾを付けて、貫穴掘って、間渡穴を抉って

やっとこさ一本の柱の刻みが終わり



よう働いて一日七本程度です

相棒浩樹の玄能と一日中戦っています

柱の刻みが終わると最後は手鉋での仕上げです





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栂の古材の波乗りから降りた後はホゾを刻みます

ホゾは当たり前ですが可能な限りの水平の一寸を作ります



墨付をして刻んでいきます

今回は滋賀の宮内さんから学んだ鼻栓を試します



鼻栓打ち二枚ホゾ完成です

ホゾ穴に入りやすい様にホゾ先は薄くしておきます



柱の方もさっさと刻みます

手掘りも馴れてきました、檜材は加工が本当に容易いです



仮入れをいたします

表裏上手く入っているか確認しながらの少しずつ入れていきます



栓を打って胴が付きました



芯墨や傾きを確認します



両方の柱を入れて三四五と柱芯を確認

この栂の古材、そのまま削らずに見せるか見せぬか悩んでます

全体のバランスを考えた見せ方が大事です、しばらく保留にしておきます





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今日は一日中、雨でした

雨になると造園屋さんや石屋さんはお休みです

その合間を狙って先輩石屋さんの所へ行って来ました



こないだ雪が降る中、数時間もかけて探し出した自然石に

ホゾ穴を空ける加工をお願いしてきました

大工仕事はオール手刻みです

石屋さんにも手掘りを期待しましたが即断られました

まずはホゾの大きさを先輩石工さんに相談

柱のホゾを大きくとる為に直径一寸七分の錐をチョイス



続いて柱芯を出します

実物の三寸五分角をのせて様子を見ます



まずはホゾ穴を空けます

水を流しながら掘っていきます

さすが本職、簡単に掘っていきます



ホゾ穴が二寸ほど掘れたら

水が溜まる事があれば困るので

小さな錐に変えて抜き通してもらう事にしました



先輩の作業中に石屋の親方と雑談

石屋も若い職人が居なくて技術の継承が難しくなっています

そんな中で若い大工さんが自分で石を吟味して

持ち込んで石屋に加工を指示する事自体が奇特だと

職人から褒められる事はとても嬉しいです

褒めるなら、隣にあるこの錆石を幾つか欲しかったですね



石置き場の横に

余り見る事の無い八重咲きの椿を発見しました



加工完了です

難しいけど柱のひかり付けがいつでも出来る状態になりました

調子の良い時に一気に仕上げたいと思います





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二階の広間から畳の間への鴨居は栂の古材を使います

広間の方には二間の化粧梁が畳の間に掛かって来るので

大きい鴨居を段取りしました、一見古ぼけていますが

木口を見て分かる様に中身はしっかりとしています



鴨居なので二つ溝を作ります

地道な作業になる事が予想されます



本当なら大鋸を使いたいですが有りません

普通の両刃の尺一を使います

表裏共に鋸道を作っておけば曲がらずに真っ直ぐ挽けます



鴨居の上に乗ってのんびり挽いていきます



挽き終わり、刃が良く切れているので挽き肌も綺麗です



ええ感じで攻めれたと思います

厚みをするのに楽々の出来栄えです



栂の切れっ端、しっかりと目が詰まってます

これが総栂普請と云われる所以でしょうか

夏目が空洞になってますがまだまだ頑張れそうです





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化粧梁の側面を仕上げるので芯墨の最終確認をしました

側面を削ってしまうと墨が消えてしまうので

手間ですが柱が上手に起っているか確認です

ピタゴラスの定理を使います

3対4対5=六尺対八尺対十尺の構図です

見事にその三角形は直角三角形になりました



もう片方の柱も三平方の定理で確認です

柱の芯墨も間竿で確認です

建方ではどうなるか分かりませんが今の所正確です



側面を釿や鉞で仕上げるか悩みました

三方共、斫り仕上げだとめんどい気がします

とりあえず面を釿で斫って全体のバランスを見ます



手鉋で平仕上げする事にしました

側面の大きな部分が平面だと下端の斫りが際立ちます

遊びながらもあっさりと見せる工夫はお茶の道具立にも通じます



荒仕上げ鉋でも調子が良ければ逆目は抜けます



手鉋で荒材を仕上げるのは一苦労です

焼きが深くまで入ってるので削り取れません

そんな焼きも一つの侘びだと思ってそのまま仕上げました



全体を見ながら面の最終仕上げです、少し大きくしました



今日の仕事は疲れました

可愛い太郎冠者を見ながら一服、癒されます





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柱のホゾ穴が出来きたので仮入れしてみました

建方での焦りは間違いの元なので予め確認しておきます



良い感じで入っていると思います

プレナーを施した角材と違い

四方に墨を打っています

その墨を基準に正確に刻んでます



込栓も仮入れします

込栓は家の強度を高めるのと共に

胴付をとグッと引き寄せてくれます



胴付も芯墨も完全に一致しました

良い仕事が出来たと思います

柱は鉋で仕上げて完成です



両端の柱の刻みが終わったので梁の下端を釿で仕上げました

釿や鉞などの斫り面がそのまま化粧になるので

作業はとにかく集中力が要となります

気を抜けば怪我をしたり、木目を誤れば大きく逆目が起きます



木目が複雑に変化する節の部分は難しいです

何時も以上に集中して慎重に斫っていきます



均等に斫る事などは未熟な僕にはまだまだ不可能です

逆目を起こさず仕上がれば上出来ですが

それでも釿で斫られた木目の表情は面白いです





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今日は化粧梁の墨付けと刻みです

一面だけ削って、墨を表裏左右に展開させていきます

昨日の結婚式の幸せな二人の姿を思いつつ

フワフワした心持でお仕事です



ホゾを付けて柱に差し込んで込栓で固める段取りです



材は半ば廃材にされていた樅の木

一階のLDKの天井に見える予定にしています

仕事も賃金も良材も沢山あった一世代前の大工さんは

節や割れや腐れが少しでもあれば材を放ってしまいます



化粧として見えるのは三面、側面と下場です

どんな意匠にしようか迷ってます



釿で少し斫ってみました

仕上げは面白い表情が浮かびそうです

これを絶好の機会だと思って

鉞や釿などの古道具をしっかりと

使い熟せる職人になりたいですね



愛犬に囲まれながら、今日の一服

疲れた身体にじんわりと

染み込んでいく美味しい一杯でした





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二階天井の化粧梁を探しています

二間(4m)の末口五寸ほどの小ぶりな梁を探しています



割れが酷いですが、手頃な大きさの梁を見つけました

でも重さと音に違和感を感じます



地面に叩きつけると見事に割れました

木の中は完全に腐ってます

多分、側面の大きな割れに雨水が入って

腐っていったのだと思います



堅い冬目だけが残ってます

最早、虫さえも去って居ない模様です

土佐のみなさんごめんなさい

貴重な栂の梁を上手に使え切れずに

無駄死にさせてしまいました



火葬させてもらいました

乾いてるので良く燃えます



少し大きくなりましたが

この栂の梁は腐っていない様です

どんな感じで見せるのかセンスが問われます

墨付けも終盤、もう一踏ん張りです





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作業が進むにつれて

看板板が文字や数字で埋まっていきます

そんな文字や数字が柱に反映されていきます

今日は一階の柱の墨付けをしています



いかんともし難い曲がり方の柱です

使い難い材は常に倉庫に残っていきます

ここで使わないともう使う事は無いと思います



墨を打って曲がりを確認

真ん中でもう一寸も曲がってます



曲がった柱を削って真っ直ぐにしても

必ずまた同じ方向に曲がります

なのでそのままの成りで墨を付けました

構造的に荷重の負担が少ない所へもっていきたいと思います



木曽檜と吉野桧は削らずとも

木目や木口を見れば分かります

脂がのってます、削りが楽しみです



曲がった柱ばかりなので

途方も無い手間ですが四面共芯墨を打ってます

上下左右と曲がった柱は真っ直ぐな棒で傾きを見ます

一本終わって溜息です、なかなか進みません





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柱の墨付をしています、二階の柱から取り掛かっています

二階は大きいワンフロアにするつもりですが

片隅に取り外し可能な四畳半の畳の間を設けるつもりです

茶の湯の稽古や人に教える時に使う事も考えてます

そうなると色々と考えてしまうの悪い癖で

作法の見え方や柱の見え方、日の入り具合いなど

こんな棚が道具畳に有ったら面白いし収納にもなるなど

思う事が多すぎて、正直なかなか墨が進みません

はっきりとこれが良いと思う物が確立していないので

建築にしても茶の湯にしても未熟です、常に試行錯誤です



深追いの結果、頭がヒートアップ

一旦元に戻って

何のための家作りなのか整理

無心でお茶を点ててみます



荒々しく、焚火で鉄瓶を燃やす



黄瀬戸の茶碗を使いました

使い勝手が良くて、気に入ってます



お茶を飲むと、頭が冴えてきます

思う事は沢山あっても墨差しを置く事は出来ません

手間がかかっても、一つ一つ積み重ねて

道を作らないと先へ進みません

今日は手を動かしてる時より疲れました





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今日は柱の墨付けです

まずは二階の柱から取り掛かります

二階も柱を化粧で見せるつもりですが

一階に無地などの良材を集めるつもりです



一等材を頼んだのですが

ちらほらと節が少ない綺麗な材も混じっているみたいです



お昼を過ぎた頃から急激に寒くなり

雪が降り始めました

東播磨でもここまで降ったのは数年ぶりです



そんな雪が降る中

先輩造園屋さんの露天倉庫に行ってきました

柱の下に乗る根石や沓脱石など探索です

一括りに石と言いましても多種多様です

露地を自作するためには石の拘りは必須です



大きい石も有ります

青みを帯びているのは青石やと思います

雪で濡れているので石の表情が出ています

悪天候の中、危険を承知で探索したのは

この石の濡れた表情を見る為です



石は沢山と有りますが

自分が思う根石がなかなか出てきません

大きさが良くても色が揃わないとか

色が揃っても成りが違うとか

とにかく見る経験がまだまだ足りません



三時間ほど探索しまして

それらしき八つを見つけ出しました

実際に必要な根石は四つですが

柱が乗ると見え方も変わってくると思うので

多めに段取りしておきました

面出しはせずに柱で丸みの加工をするつもりです

とりあえずこれで柱の刻みの段取りは整いました





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二月も後半に入りました

今月は厳しい月になりそうです

無収入に加えて二度の結婚式や茶事茶会

コンペの誘いも断りながら地味にやってます



今日の仕事で一区切りです

火打ちを片付けました



桁、母屋も完了

一本に付き

とにかく仕事が多くて手こずりました



ささらも完了

序盤の力が漲っていた頃に片付けました

この頃は尺の手鋸も調子が良かったので

仕事が良く進んだ記憶があります



土台も完了です

今はもう少し懐かしい感じがします

馴れないホゾ穴に苦労しました



残す仕事は柱です

二階は吉野桧の一等材、節や陽疾が多くて

手鉋で仕上げるとなると相当の苦労が予想されますが

これは苦手な鉋の上達の礎になりそうです



一階の柱は木曽檜の古材です

この砂埃を被った曲がりくねった柱達

いかんともし難いですね

手鋸も鉋もすぐに切り病みそうです

丸みや皮付きも上手に見せていきたい所です





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字は汚いですが仕事はきっちりやってます

横架材の作業も終盤

ちょっと寂しい思いを胸に抱きながら玄能を振ってます



柱のホゾ穴も残す所、片手で数えれるほどなりました

苦戦しましたが充実した長い道のりでした



ホゾ穴の厚みはホゾがスッと簡単に入る様にしておきます



どこで穴とホゾを効かすかと言いますと

巾で効かせます、墨を一本分残します

此処が穴掘りの要です

何時も以上に集中力を高めて鑿を叩きます



仕上がりは穴が真っ直ぐ掘れているか差し金で確認

穴一つ見ましても気を抜けば家は建ちません

仕事をする時はただひたすらに堅実な仕事を心掛けます

調子が上がらない時は不完全燃焼ですが何もしません



今日は雨も降って寒いので

一斗缶を改造して暖を取りました

寒さと雨で持病の腰痛も悪化

手も悴んで動きが鈍いので

一服して早々に撤収させてもらいました





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ラストの桁に入りました

この一本が刻み終わると火打ち

そして柱の墨付けと刻みに入っていきます

横材の長い道のりも一区切りです

ラストの桁は道具揃えです

色々と使ってみたいと思います



大きい道具は大きく使って

斫り屑も大きく掃除も楽々



自作の穴屋で平面化

錆びてボロボロの突き鑿を穴屋に改造

自分で柄入れが出来ると色々と有利です



こっちの仕口は長弘で平面化

寸六の叩き鑿を突き鑿に改造しました

厚みがあるので安定します



平面化が終われば蟻の首の箱作り



穴屋の八分は叩いても突いても使えます

蟻の箱を作るのにもってこいの鑿です





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手刻みと可能な限り金物に頼らない家作りを目指しています

となると当然、込栓が要になってきます



桁周りは込栓の数が多くなってきます

両端と中二つほど栓を差し込む様にしてます



母屋にも込栓を差し込みます

土台から母屋まで全てを込栓で固めます



込栓が母屋の繋ぎにも干渉して来るので栓道を掘ります



落しの蟻が入る部分にも

上下ホゾがあれば込栓穴を差し込みます



相方にも栓道を掘ります

木口を鑿で掘るのは大変です





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寒波も過ぎ去って一段落

久しぶりの鉞を使って、桁の小返りを取ります

この鉞の大きさが一番使い勝手が良い様です

柄は変わらず芯持ちの茱萸の大物を使っています



仕込みは刃がひつ穴から落ちてこない様に

胴付にして座らせてます

ぶれない様に柄を短く持って、墨を攻めていきます



小返りは四寸勾配です

荒斫りではええ感じで攻めれたと思います

少し昔の職人は鉞だけで

仕上げていた事を記憶しています

今、まさに自分がやってみてこの程度です

文明の進化と共に人は退化してますね



仕上げは黒刃の長弘で片付けます

斫りが良ければ簡単に仕上げる事が出来ます

今回は逆目が多かったので難しかったです



仕事が済めば茱萸の鞘に納めます

割れが入ってしまった茱萸を鞘に使用します

とにかく鉞は危ないので使わない時は必ず納めています



紐で縛って養生完了

次に使う時は何時になるやら





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母屋もこの棟木一本で終わりです

とうとう棟木まで来ました、まだ先はありますが

ちょっと安心しています

相変わらずの手掘りに一つ終える頃には

冷えた身体も温かくなってます

母屋のホゾ穴は深さ三寸です

鑿が切れないと思ったら



すぐに研ぎに行きます

研ぎ場は犬親方が暴れまわって

バケツの水を溢したり

砥石をひっくり返したりと

もうやりたい放題です



犬親方、なぜか研ぎに超反応します

後ろを回ってみたり



前に行ってみたり



研ぎ始めると、動きは完全にストップで研ぎに凝視

これはメデューサゲイズ成らぬ犬親方ゲイズ

何処かの大工棟梁が

犬親方に乗移って監視していると思われます

緊張して研ぎも調子が上がらず



最終的には顔ぺロしてきます

もう妨害です、作業続行不可能



散々、遊びまわって疲れたのか

昼からは日なたで寝っぱなしでした





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小屋束の刻みが終わりました

難関突破です、最後にこれを残しておいたら

えらい事になる予感がしたんで先に済ませました

短材の割に仕事が多くて、材の巾もバラバラです

不安定な材には玄能の打力が分散してしまいます



束の材は檜、切れっ端を比べる面白いです

左は吉野桧、右は木曽檜

年輪の細かさがまるで違います

どっちも脂を含んだ肥えた良材ですが

木曽檜の年輪には敵いません

今現在の建築でこれほどの材を使っている

住宅がいかほどあるでしょうか

人生一回きりです、お金より大切な事は沢山あります

ほんまもんの木で作る家に住みましょう



ホゾ付のループに脱出成功すれば

寒波のお蔭で持病の腰痛も悪化気味ですが

桁と母屋の刻みに移行

長材です、四間(8m)あります



母屋の方から片付けています

一手間をかけて込栓打ちを予定しています

最初は悪戦苦闘していた込栓穴も

もうてこずる事はありません



年初めにつくった茱萸柄の玄能

わずか一月ほどでこの侘び具合

とことん使ってます



職人の努力の結晶が柄を光らせます

使いながらにして少しずつ趣が出てきます

大工道具も茶道具も使ってこそ

飾るだけは全く無価値なんです





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大屋根の束の刻みをしています

材が短い分、とにかく仕事がし難いです

ホゾを取り付けるのにも、踏ん張りが効かないので

半分ほどの力しか入りません

材が不動で両手できっちり扱えれば

もっと精度が上がると思うのですが

まだまだ手鋸に遊ばれてる感じですね



もっと頭を悩ますのが込栓穴

四分鑿で地味にホジホジやってます



仮組みをしてみました

梁の上にこんな感じで乗っかってきます

束だけなら簡単で手間もかかりませんが

繋ぎ材を段取りしました

繋ぎを入れると小屋組みが安定します



こっちは込栓で抜けない様にします

母屋に入るホゾを痛めない様に

袈裟型に束を欠き取って半ホゾも短くします



反対側は蟻が母屋に落ちていきます

屋根のむくりは五分です



三時の一服は

織部のカップで飲むお茶とたい焼き

今週は手鋸の挽きっぱなしの連続で疲れました

明日は社中の初釜です

先生方の面前でのお点前があります

自己練して早めに寝る事にします





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仕事をしてますと色んな人がやって来ます

道具屋さんや材木屋の親分やら他の職人やら

オール手刻みの過酷さに心がくじけそうになりますが

そんな時は特に温かい言葉が本当に励みになります



仕事の方も構造材がほぼ終わりです

そろそろ折返しに入ったのではないでしょうか

大手のメーカーさんだったら

もう家自体が完成している所ですね



蟻の継手は長期戦に備えて

木口に割れ防止のボンドを塗ってます



蟻の加工とホゾ穴の連続でした

始めはつらかったけど

今思うとまだまだ容易い作業でした



今日は母屋などの軒周りの墨付けです

物事が決まったら墨付けは休憩せずに一気に片付けます



大屋根の束は、懲りずに一手間かけています

同じ役を成す結果ですが遠回りしています

どこまで辛抱できるか分かりませんが

温かい応援よろしくお願いします





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今年も奴等と共に戦っていきます

二日ほど休暇しました

ごろ寝ばかりしていたので

持病の腰痛がひどくなってます

休めるより適度に使ってる方が調子が良いみたいです



仕事にかかる前に犬親方を連れて

散歩がてらのならし運動



初仕事はホゾ穴です

深く掘るのはとても大変ですが

ホゾが長ければ丈夫な家が建つのです

ホゾが抜けなければ縦揺れの際

構造材が落ちてくる事はなくなります

簡単な理屈です



梁と地棟の渡りあごは落し蟻のダブルでいきます

引寄せ付けながら入っていく段取りにします



高い所で慌てたくないので仮入れしておきます

梁と交わる部分が三寸もあります

半分の一寸五は相欠きにします

残り半分は蟻にしておきます

相欠きと蟻落しのコラボ仕口です



ええ感じで入っていってます

だんだん耐震強度が上がってきています



しっかり入ってくれました

峠の高さも確認しておきます



こっちの方も良い感じです

もう一段階強固にしようと思えば

束のホゾを下端の地棟まで通せば

より強固な仕事となります





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大晦日の仕事はお昼まで

最後の仕事は追っ掛けです

研いだ間無しの二寸で一気に攻める

良く切れるので斫り屑も連なります



木目が単調なら

サクッと荒斫り出来ます

やっぱり道具様様です



二寸五分の大突きに持ち替えて



上から攻めます

これでほぼ仕上げてしまいます

節や陽疾が有れば難しいですが



相方も作ります

長さに不備があれば家が傾くので

ためしに入れてみます



入れ込みと取り外しは

自作の夏茱萸柄の掛矢を使います

掛矢の頭は姥目樫の脂がのったヘビーな所です



数回と微調整を繰り返して、胴が付きました

胴が付いたら、相方の方も墨を付けていきます



二つが一つに成ってる間に

ホゾ穴を掘っていきます

穴の木口を見たら中も

しっかり合致している事が分かります

と言う事で、今年はここまで

一年間、お付き合い有難うございました

来年もよろしくお願いします





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結局、勢いに任せて

母屋を残して一気に墨を付けました

沢山仕事が出来ました

嬉しい事です



桁も墨付け完了

一つ一つ木の癖を読み墨を付ける

今現在の建築に

そんな手間なプロセスを踏む職人は少ないと思います



そして、今日から

2階構造材の刻みに入ります

材も大きくなり

手鋸も一回り大きくなりました

落しの蟻の加工はほとんどが手鋸の仕事です

良く切れて真っ直ぐ挽ける鋸が要です

良く切れて曲がってしまう鋸や

その曲がり具合を修正する技術などは不要です

答えはただ一つなんです



落し蟻も完成しました

面倒だけど一つ一つ水平を確認します



目標到達点が同じでも

敢えて手間のかかる手道具を選んで

遠回りをしています

機械を使えば早くて簡単ですが

その選んだ道中には可愛い花が咲いていたり

色んな人に出会ったり

時には、困難な崖や谷があるかもしれませんが

プロセスを大事にしたいのです

その旅が僕の心の大きな支えになると思ってます



一日、せっせと走りに走って

六本完成しました

今日の道中は迷わず怪我無く

無事に道具を置く事が出来ました





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