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神戸の片田舎で職人やってます、お茶漬けな人生を送っております   
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古い和箪笥の修復、前回に続いて今日は上段です

上段の方は飾棚と小さな抽斗で構成されています



組んで竹釘を打ち込んであるだけの和箪笥です

離れてしまった留め先にボンドを塗って補修します



やっぱり和箪笥と言えば嫁入り道具です



裏板や側板を釘打ちしまして形は元に戻りました



続いて戸の補修

板が割れているので額縁から外して補修していきます



抽斗も水洗いして入れてみました

古い物ですが留め先が元に戻ると戸も抽斗もしっかりと入ります



前回補修した箪笥の上に乗せて完全復活

新居が完成するまでしばらく奥で保管

上段は茶具箪笥、下段は衣装箪笥の予定です





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先の現場より頂て来た古びた和箪笥の手直しをしています

裏板が剥がれて、組まれた側板も竹釘が緩んで抽斗も入り難くなっています



裏板を釘で止めて割れてしまった板は新しい板に交換しました

天板と側板も釘でしっかりと固定し形が出来上がりました

無目はなんと欅の薄い板で貼り合わせています



抽斗も竹釘で組んで止めているだけです

中には未だしっかりとしている頑固者もいます



緩んでいる抽斗は一度、組み外してボンドと釘でしっかりと固定



抽斗の前板だけは桐です

天板や側板の厚い材は松、裏板や底板は薄い材は杉



水洗いしてしばらく放置



秀雄さん専用の抽斗らしいです



抽斗を一つずつ鉋で微調整して無事に生き返りました

古き物を手直して新たに命を吹き込む事が出来るのは職人の特権です

これは新居の衣装箪笥兼アクセサリ入れにするつもりですが

新居が完成するまでは大工道具箪笥にして楽しんでみたいです





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野間清仁さんの木の仕事展に行って来ました

色んな木が沢山あって、どれもこれも見ていて飽きないです



今回はキッチンの小物を中心とした作品になっていました



タモの玉杢の飾り棚



木製のスプーン

これなら小さな端材で手間をかけて作れるかもしれません



お土産はウォールナットのサラダボール



木目を上手く活かした黒柿の小皿、干菓子器に使います



この欅の小皿は緑色の染みが出て織部釉を垂らした様になってます

干菓子器や盆点の時に使うお盆になりそうです





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庇の仕事がほぼ終わったので壁内の棚の続きです

鑿の切り込みを援助する為に水を付けて溝を作っていきます



まずは天板、地板、側板を組み立てます

きっちり加工出来ているか寸法を計って確認



材が仕上がれば木槌で溝に入る部分を木殺しします

木槌で叩く事によって木の繊維が締まって少し圧縮されます



圧縮された木は水を含ませれば膨らんで

隙間無くがっちりと側板と付きます



溝の深さと棚の長さ狂えば柱内に入りません

三つの棚を全て綺麗に収まって初めての完成です



こんな棚を幾つも作って壁に収めていきます

裏板は腰板と併用するか思案中です





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創作家具工房木道の野間清仁さん訪ねまして

今日は岡山へ行って来ました

自宅の家作りも急いでいないので週末は出来る限り

外へ飛び出して人に会い

感じ入る事が多い時を過ごせる様に務めています



話も適当に済ませ、ギャラリーへ案内してもらいました

椅子の形状も材も多種多様



竹の花入れ、お盆、お皿

木の種類によって色合いが変わるのが面白いです



二股のテーブル

木の使い方に圧倒的センスを感じます



スツール

自分が以前作ったスツールと全く出来が違い

座り心地が抜群です、作り方を教えてもらいました



サラダボール、敷板、茶筒

木で作れる物がこれほど沢山もあるとは



黒柿の木目も

この人が見ると山の風景になる様です



茶箱を見せてもらいました

茶道具の依頼もあるみたいです

材は杉で木地仕上げです



余った端材も残さず食器に利用

今回も素晴らしい技術とデザイン力を

持った職人さんに出会う事が出来ました

家具の方も色々と展開が広がっていきそうです



帰りは道の駅にてホルモンうどんを食べてきました



西粟倉の名水黄金の水を貰ってきました

どうせなら名水点をしてお茶を楽しみたいですが

作法の記憶が一欠片も残っていません

とりあえず薄茶で調子みてみます





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今日は本当に寒い日になりました

手がかじかんで仕事が全くはかどらない状態でした

昨日のテーブルの組み立てしました

絶妙なる硬さで組めたと思います



今回の塗料は荏油です

電灯が無かった時代の人には分かると思いますが

荏胡麻が原料の植物性油、灯火の燃料です

家具を作り始めて、ずっと塗料で悩んでいました

昔、鉋台や鑿の柄に塗っていた荏油を思い出し

あちこち探して見た所、やっと見つけました



荏油を染み込ませた布で

撫でる様に染み込ませていきます

荏油の香りと共に家に持ち込みました

すごく良い感じの光沢がすでに出ています



ニス仕上げの小さなテーブルと比べてこの艶です



小さな物が下に入ってしまいます

転びも適当に転ばせましたが

だいたい同じ勾配になってます



木曽檜と丹波黒と紅妙蓮寺椿

使い方は色々と出来ると思います

飾り棚、椅子、テーブル

とりあえず荏油が染み込むまで乾燥ですね





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寒いので昼休憩をそっちのけで

ゴソゴソやってます

身体を動かしていた方が温かいです

こないだのテーブルで余った桑の千切りを再利用します



割れがある所に施します

きっちりと仕事が出来れば

これ以上割れが走る事は無いと思います



足に乗せてみて、絵はこんな感じです

天板は木曽檜ですが長さ70㎝ほどです

建築用材では最低1mは無ければ使えません

ちょっとした家具にはもってこいの材です



本当にのこ桑の木は硬いです

切るのにも一苦労です

上手く使えば、もう一回ぐらい利用できそうな感じ



穴は大入れにしまして、転びを付けています

足は水腐れが入っていた檜の端材です

短かくて事足りるので

端材でも良い部分が取れます



ペーパーで荒仕上げ、組み立ての準備は完了

完成は後ほどです





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端材が四枚もあれば

何かを思いつき、何かを作る技術があります

そこにあれば薪ストーブの焚物になってしまいますが

今回も勿体ない精神で何かを作ってみました



仮入れです、三枚のホゾで固めます

両端のホゾの巾が固ければ

板が割れてしまいます

厚みが固ければ側板の末が取れてしまいます



気持ちだけの大入れにしています

深さは一分、胴付を隠すだけの入れ込みです

ええ感じで入っています



材をペーパーで仕上げて取り付けです

天板の上場と袖は組み立てが出来てから

全体のバランスを見ながら仕上げる予定です



側板と中板の取り付け

上手い事、胴が隠れて入りました



天板も大入れで落とし込んで取り付けの完了

水で木殺しの部分を戻します

あとは天板を仕上げて完成です

これは面白い物に使えそうです





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桧のテーブルの仕上げです

欠き取りの一手間をかけた中板を取り付けると

テーブルはグッと安定してきます

価値のある一手間です



取り付ける物は全て取り付けて

ここからが本当に難しい削ぎ落としの作業です

人によって残し過ぎたり、取り過ぎたりするので

この工程で見た目の印象が全然変わってくると思います



化粧のホゾも天板との協調性を大事に

長さを決めていきます



木曽檜の天板のこの反りや下面も

両端のバランスを見ながら少しずつ削いでいきます

板の厚み保ちつつ、あっさりと見せたければ

下場の面を大きく削ぎ落します



赤身の美しさを強調させてくれるのは白太です

白太を上手く残しつつも、左右対称の反りを描きます

木口の方は逆に起りを描きます

見本などの型は特にありませんが

イメージするのは女の子のライン

魅力的なくびれと優しいふとももとです

ある意味、経験が物を言う技術です



桑の千切りは思ってたほど色が出ませんでした

削る前はもっと黒っぽい感じでしたが

仕上げてくるうちに茶色になってきました

もしかして桑の木では無いのでしょうか

御存知の方教えてください



家に持ち帰り出来栄えを確認します

オイルが染み込んだ布で

乾拭きをして光沢を出しました

天板が木曽檜で他は吉野檜です

必要最低限の材しか使用していないので軽量です

次の課題はこのテーブル囲む

小さな椅子を作りたいと思います





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ダイニングテーブルの続きです

仕事の合間にこつこつやってます

千切りの出た部分を切り落します

とにかく堅い木なので切り落すのも一苦労

切り落しも、もう一回使えそうなんで確保



仮置きしてみます

裏返しですが仕上がりは

おおよそこんな感じになると思われます



今回は角材なんで鉋で仕上げて組み立て

吉野桧は削りやすくて

削ると周りが良い香りに包まれます

大工さんの香水ですね



組み立ては完成です

足の垂直や長さを確認して

接着剤の乾燥をしばし待ちます



中棚はこんな感じにします

桧の板材を並べて見え方を確認

三枚にするか四枚にするか

微妙な事ですが気にしてしまう性分です



ここで一手間は板を欠き取っておきます

この桧の板に中棚と根絡みの重役を負わせます

しっかりと絡まればテーブルに安定を提供してくれます

完成はまたまた後ほどです





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今日は大工仕事をお休みして

家具作りに専念します

ソファーテーブルを予定しています

昨晩は早寝しておいたので調子が戻ってきました



巾がある板がなかなか無いので

二枚の檜の板材を取り付ける事にしました

昨日の段階で

板を接着剤で取り付けていました

クランプで上下左右と隙間無く固めていきます

一晩寝かせると、しっかりと合致していて

そうそう取れる事はありません



取れなくても木は収縮する物です

千切りの加工を施します

雄木は堅い桑の木の端材

板の厚みが八分ほどなので

雌型は五分ほど掘り込んでます



足の方はホゾを抜いてます

高さはある程度決まってるのですが

いつもここで時間を費やします

もう少し短い方が身なりが良くなるとか

細い方があっさりと見えるとか

色々と悩むわけですね



足の上の桟は大入れ落し蟻に加工

材が小さいので

作業が難しく心がくじけそうになります



仮入れしておきます

柱の上に延びている長さは

天板に入っていきます

調子が良いみたいなら取り外して

鉋で削って組み立てです





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とても寒い風が吹く中

こないだ作っていた椅子の続きです

座ってみて揺らした所

しっかりしてる様なので

補強無しでいかせてもらいます



座り心地が良い様に

鑿でおしり型に斫っていきます



荒斫り完了

とにかく手間がかかりました

特に大きい節が困難



角を丸面に取って

ペーパーで仕上げていきます

この作業も手間がかかりました

次回からは何かしらの工夫が必要だと思います



家具と竹の花入れで溢れているので

部屋が手狭であまり歓迎されませんが

家に持ち帰り鑑賞

斫ったり擦ってるうちに天板が

かなり薄くなってしまいました



今回の椅子作りは難しかったです

組み立て方や部材の配置やバランス

反省すべき所や改善すべき所は沢山あります

とにかく良いも悪いも経験が必要です





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今日も家具です

半日自宅の刻み仕事をしまして

半日家具作りに没頭してます

相変わらず端材の

部類に入るであろう材を相手にしています

天板は水腐れがある桧です

足は桧の柱の切れっぱしを割りました



水腐れがど真ん中にあります

丸鑿で腐った部分を取り除きます

色々と形はあるのですが、簡単な小判形にしました

底が抜けおちない様に、勾配を付けてみます



欅の角材が有ったので使う事にしました

慎重に丸みを出しながら勾配を付けていきます

乾燥しきった欅はとにかく削り難いです

手間がかかる仕事です



ボンドが固まるまでは犬親方と休憩です

余所見をしていたら

ミルクコーヒーを一気に

ぺロペロされてしまいました

普通に諦めました



どうにか欅がインしました

ボンドが固まったので削ってみます

桧の白に茶色の欅

針葉樹に広葉樹の構図

柔らかい木に堅い木は良く合います



足を突っ込んでボンドで固めます

今回は大入れでは無く胴付にしています

丸いホゾに転びを付けて天板を抜きます

クランプで固定して一晩放置

座ってみて、ぐらぐらする様なら

補助的な木を取り付けます





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今日の家具

友人よりミニテーブルを受注しました

吉野桧の節、陽疾、水腐れ、虫食い

どうしようも無い奴等ですが

木である事には変わらないので

上手く使いたいと思います



陽疾のある板を隠さず天板にしました

足は水腐れの部分を出来るだけ取り除いて

大入れでがっちり入れました



磨けば光るもので、面白い表情が見えてきました

陽疾は一般的に敬遠されてますが

茶の湯のもてなしの心を持って

癖の強い物ほど懐柔していきたいと思います

難しい人や道具を避けていては

人としての上達は無しかと思われます



前回作った物と比較

同じ様な物が欲しいと言う事でしたが

作ってるうちに愛着が出てきました

すぐに納品せずに少し鑑賞してみたいと思います



使い方は色々あります

こないだのは机にしたり、椅子にしたりしています

手に持つのに重たい本や雑誌は

ここに置いて読んでいます

桧の香りに包まれながら、ええ感じに使ってます





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とても寒くなりました

クリスマスにコンペを控えてます

はたして、無事生きて帰って来れるのでしょうか

今日の休憩中のゴソゴソ

薪として放っておいた檜を材として使います



しかし、この丸っぽの檜の枝も目が細かい

薪として、燃えてしまうに惜しい材であります



イメージはこんな感じ

ちょっと重たい感じがします

丸太の足が太いから・・・

天板の節が厚かましいから・・・

色々、原因はあるみたいです



丸太の足を細くしてみました

そして、天板の目に付いていた節も取りました

板の厚みも少し薄くしました

ペーパーで仕上げて完成です



仕上がったの家に持ち帰ります

足として使った丸太の曲がりが実に妙です

天板の檜の白に薄皮を残した茶色の足が映えます

廃材再利用と短時間制作の割に上出来やと思います



節もある程度落として良かった

今年も早い物で年賀状の時期です

今晩、一気に書き上げます





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檜の角材を削っています

少しずつ丸く細くしていきます

木や道具は正直で

ちょっと節があるだけで、削り難いものです



今日の家具はサイドテーブル

ソファーテーブルに置き切れない

小物などやリモコン等を置くのに便利かと思います

ベットのサイドに置いても良いと思います

材はこんな感じです、檜材を使っています



丸いホゾ穴を掘っています

しかも斜めと来たら、さすがに難しいですね



四方の足が入って、成りは完成です

ここから削ったりして微調整していきます

シンプルです、仕事もホゾ穴と削る程度です

2時間もあればできます



ニスやらウッドステインなど色々悩みましたが

今日はオイルの気分です

初めて使う塗料ですので

ためし塗りをしてみて調子を見ます



塗ってみました、深みが出た感じです

タオルで乾拭きして

どんどん光沢を出していきます



今日の犬親方

何やら、ずっとソワソワしていました





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檜の椅子の続きです

座板を平行にすればするほど

背もたれが長い分、重みが後ろに移動します

いい加減な辺りで座板の傾きを抑えておきます

その辺りの見極めは難しいです



安定を確保するために

少しずつ、背もたれの上の方を薄くしていきます

重みが減ると安定してきます

当然座ればもっと安定しますが



仮入れより外した材に重しをのせて癖をつけます

心ばかしの作業ですが2日ほど放置です



材を仕上げます

仕上げはペーパー240番です



足元の丸みは

竹の丸みを利用して仕上げます



仕上がったので、組んでいきます

化粧栓が入ると

ようやく仕事が終わったという感じです



木曽檜の香りが漂う中、完成しました

デザイン設計施工、合わせて3日ほどです

家に持ち帰り、抹茶でも飲みながら

観賞に浸ってみたいです





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今日の家具

水腐れが入った木曽檜の丸みがある材を使います

建築用材としては使い難い物でも

家具となれば、それが良き特徴になる事があります



これは吉野檜です

こんな陽疾も上手に使いたいと思います

何に使えるか、悩み所です

同時に腕の見せ所でもあります



結局、長椅子を作る事にしました

出来上がりの絵をイメージしながら

材を削っていきます

後で手直しが出来る部分は残して

主要な部分は墨を付けていきます



刻みが終わりました

今回は三枚のホゾにしました

ホゾ穴も斜めに掘っています



軽く木殺しを施して、仮入れです

ホゾが厚い様だと、鉋で横擦りです



最後まで入り切りました

今回も化粧の栓を打ち込む予定にしています

矩計を書けば、栓のホゾ穴の位置は分かるのですが

現物が目の前に有って、仮入れもするので

入れた状態で正確な墨を付けておきます



あの陽疾の部分は前足になりました

仕事はせずに、仮に置いてみます

座り巾や高さなどを見ながら

時には座ったりなどして

最終的な位置を決めていきます

完成は後ほどです





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土台の刻みの横目にしながら

斜めに穴を掘っています

勾配はほぼ、勘でやってます

深さは7分(20㎜)ほど



その斜めのホゾ穴に

木口をその勾配に切った角材を突っ込みます

十分に木殺しを施して、入れます

きっちりと入ると、水で膨らませます



四隅入れると、馬の様な形になります

ダインングベンチです

時と場合により

アイロン台、花台、テーブルにもなるかもしれません



天板は非常に目の詰まった栂です

皮付きの芯持ち材です

栂の白太と赤身は分かりにくいですが

目を凝らして見ると

皮の近くの薄い白が白太(辺材)

少し茶の入ったのが赤身(心材)



部材は、必要最低限です

その省かれた部材を

リカバーするためには少し工夫が必要です

天板の厚みは1寸1分(33㎜)、巾は約8寸(240㎜)

耐久性のある芯持ち材です

重みを上手く地に逃がすための足の妙な勾配



台を水平を確認して、足を切り揃えます

角材をあてがって

うまくひかり付けます



足の厚みや形を決めるのは難しい作業です

面も、角面と丸面では

見え方が全く違うので、手探りな感じになります

足の位置も、つまりホゾ穴の位置も

前に過ぎると、板が割れてしまいます

奥に過ぎると、安定感が悪くなります



遠くから見たり、縦や斜めから見たりして

少しずつ、足の見た目の重さを削いでいきます

内側を削いで、足に丸みを持たせます

丸みが出たら、グッと優しい感じになります

最終チェック前故に、まだ少し足元がガタガタ・・・

完成は明日に持ち越しです





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組み立ての前の、最終チェック

材が大きいと、割れてしまいますし

小さくても、ゴソゴソで強度が無くなってしまいます

とても集中力の使う一瞬です

自作茱萸柄の2寸鑿で、ホゾ穴の微調整

こういう時、大物は役に立ちますね



まずは中板の差し込みです

ホゾが化粧になるので

様子を慎重に見ながら入れていきます

内側は、総持ちにする為に大入れにしています



中板が入ると、天板に側板を差し込んでいきます

十分に木殺しをして、入れていきます



小さくても、棟上げ完了

隙間無く、綺麗に上がりました

全体の様子を見ながら、天板を削っていきます

少し厚み気になったので、薄くする事にしました



2枚ホゾの化粧栓も、しっかりと差し込んでいきます

これで、抜ける事はまず無いと思います



天板はペーパーで仕上げました

冬目が際立って、木の美しさが強調されます

鉋で削ると、光沢が出ますが

雑器が滑りそうなので、やめておきました

中板は、大きな節がある栂の一等材

栂は高級木材なので、どうしても高級感が漂います

見えにくい所で、ランクを落すとかえって

僕たちみたいな、一般庶民でも使い易くなります



アパートに持ち帰って、夕食

座って、ご飯を食べるのもいいもんです

クリスマスは、このテーブルを囲みそうです





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家具を作ります

ソファーテーブルですね

今回は、この割れたり反ったりしている

半ばどうしようも無い栂を材として使います

このまま放置していれば

風呂の薪になるのは必定

山師や杣師が命を懸けて

山より運び出した木々

有意義に使って、当たり前の事です



水平になるように注意しながら、汚れや割れを

削り落としていきます、焼けも落としていきますが

長年の焼けは、そう簡単に落ちるものではありません



巾の同じ水平の棒をつかって、かさを見ます

水平になってきました

気になっていた焼けも、ようやく落ちてきました



1mのレベルで捻じれを確認します

うまく水平が出てきました

簡単そうで、難しい作業なんです

墨を付けるまでの

この木造りで職人の良し悪しが分かります



最終的な絵をイメージしながら仮乗せ

材の厚み、長さや高さを決めていきます

何をいちばに見せたいのか

全てを上手く見せようとすると返って

愛着が無くなってしまいます



天板の裏は、ほぼ見えないけど

手鉋で仕上げておきます

これから墨を付けていきます



全ての部材が刻み終わって夕刻

仕上げと組み立ては明日の仕事です





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