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神戸の片田舎で職人やってます、お茶漬けな人生を送っております   
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美術館の方に戻ってきました

橡の木茶屋・・・

茶席はここのようです



雨が強くなってきました

外観は石積みの山小屋みたいな感じです

杉皮のせり出した部分が床ですね



腰掛待合はここ

雨で濡れて、座れません・・・

夏はひんやりして、気持ち良さそうです



綺麗に咲いた石蕗を横に見ながら、手と口を清めます

この柄杓は、作った事がありますね

ええ感じの曲がりです



蹲踞の中に、照葉が一枚と雨の波紋

雨の日も、一期一会と言う事でしょうか



亭主は地元大山崎の陶芸家の山崎正裕さん

とても熱心に山荘や加賀正太郎の話をしてくれました

実は、この山荘を取り壊して

この土地にマンションが建設される計画があったみたいです

それを食い止めたのが、地元住民の反対運動

その後、京都府の協力を得たアサヒビールがこの山荘を買い上げ

アサヒビール大山崎山荘美術館として再生したようです

日本の文化保存に理解のある京都府

その辺りは西宮の数寄屋料亭播半と大きく異なります



なので、山崎さんにとって

ここで開催される茶会は、とても思い入れがあるようです

そんな一席に座れるなんて、運が良い事です

しかも、この橡の木茶屋は登録有形文化財に登録されていて

内部は一般公開無し、この茶会が特別な公開でした



窓から見える景色は山紅葉です

窓を覗き込めば、庭の池が見えます

作庭は加賀正太郎本人、そんな配置にしたんでしょう

向こう側に見えるのは安藤忠雄のコンクリート

コンクリートの先には、どんな景色が見えていたのでしょう・・・



さっきから気になっていた、この机

木の楔や、四角の穴があります

木船の側面のようです



屋根裏は、船底天井

名栗の梁の曲線が綺麗です

中は船小屋の感じがします




下から見上げると、座の部分がせり上げってます

こっちから見ると、数寄屋です

この茶室は舟に見立ててあるのでしょうか

庭の池に反転して映ると、まさに屋根が船底になります

何となく、そんな気がしますね





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京都は大徳寺黄梅院の茶会へ行って来ました



薄茶席、花器が瓦です

花は紫式部、ススキ、紀伊上臈杜鵑草



藁灰に四角の釜、敷板は桜の切株



数寄屋大工の技が結集された廊下を渡り立礼席へ行きます



面白い道具が並んでいました



水指は利茶土さんの志野です



釜は尾垂れ、侘びのある釜です



濃茶席は奥の座敷です

大きな中庭を見渡しながら移動



濃茶席の待合です

坐忘斎宗匠の嶺上白雲多



釘隠しが瓢箪です



霞棚です、棚の後方と壁の間を透かしています

ほんとうはここに富士の軸が掛けてある様です



黄梅院の庭や建物を一通り探索



扇子を袱紗ばさみに仕舞い込んで茶会は終了





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丹波大茶会へ行って来ました

10月のこの時期は本当に楽しい催しが多く

行先のチョイスに、困ってしまいます

お茶会も陶器も目的の一つですが

久住有生さん親父、章さんがデザインした

このくねった土壁を拝見するのが

今日の最大のお目当てです



隅々まで技を覗き込みます

こんなんに熱心に壁を見ている人はいませんが

床に接する所も何処を見渡しても、油断の無い仕事です



雑木をうまく見せています、壁ちりがもう少し大きければ

土壁が覆いかぶさっている感じがして

鼻に付く事でしょう、そのギリギリのラインを

攻めるのはさすがとしか言い様がありませんね



腰掛待合で、しばし休憩

この土壁を座った視線で見ると

まるで雑木林の中に紛れ込んだ感じがします

栗でも転がってたら、一笑ですね

下の引き締めも盛りだくさんで綺麗です



席入りです、床の拝見

本床です、落し掛けに板を使っています

やっぱり板ってもの有りなんですね

掛け軸は圓心・・・どんな意味でしょう

お花は菊と・・・忘れてしまいました



今回のお相手は、年配のおじい様です

僕の様な若造を含め、熱心に四服も点てていました



お菓子はやっぱり栗が入っています

美味しかったです、菓子器は刷毛目です



茶碗の拝見、僕に当たったのはこの茶碗

黒丹波、白丹波と色々ありますが

これは丹波らしいお茶碗です



棗は菊の蒔絵です、繊細な仕事っぷりです

木地は松の木のため塗り

表千家の花押などがありましたが

道具は誰が作ったとか、花押が有るとか無いとかは後の事です



まずはしっかりと、道具の成りの面白さと仕事の正確さを拝見します

茶杓は本当に面白いです、節が三つで根が付いてます

株の方より、木取りした模様です

頑張って、茶杓作りの参考にしてみます



お点前ありがとうございました

水指が下がった所で

釜の拝見です、中置です



この土風炉は面白い、丹波焼きらしいです

小板は、適当に見つけた古木と聞きましたが

釜と小板の黒に挟まれた、橙色の土風炉と瓦

色彩のセンス、良いじゃないですか



ほんまにすごかったのは、この釜

なんと鉄じゃ無くて、陶器

丹波焼きの釜です

なので、鐶はかけれません

知らずにかけると

鐶付がぽろっと取れてしまうかもしれません

だから、炭点前は無理っぽい・・・

もしくわ、新たな所作を創作する他

使い道がなさそうです

でも一つぐらい欲しいと思いますね

何処かの陶工さん、こんな釜作ってもらえないでしょうか

今日の茶会、ほんとうに楽しかったです

また行きたいと思いました





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義父から、抹茶が飲みたいと言う相談が来た

聞いたからには、どうにかしたいが僕の性分である

で今回のミッションの現場は東大阪の花園

東大阪と言えば、ネジ工場か花園ラグビー場である

炭点前までと言ったら、大掛かりです

なんで茶箱です、月点前です

どこの家でもやかんや急須はあるので

その辺は現場調達も出来る



展開中、振出の扱いは高速でぼやける



茶碗を取り出し



慎重に仕覆をときます



棗を清めまして



茶巾をさばき直します



抹茶を2杯入れまして



高速で点てる



美味しそうに

良い感じで点ちました



忘れていましたが、お花です

大都会に住む人達に、田舎を

少しでも体感してもらうため

調達してきました

犬蓼、ススキ、野薔薇の実物

水引、ヌルデの照葉



今回は四客です

点てる、点てる、点て続ける

建水はボールで対応



点てるのは終わりました、一段落

この後、拝見と終いのお点前をやって終了

とても小さなお茶会でしたが

もてなしの心は変わりません

良い実践稽古になりました

呼ばれればどこでも行ってしまう

これは、ヤバいですな





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ヨガマットと利用して家茶会してみました

道具はそこら辺にある物ですね

わざわざ茶道具を段取りしてしまうと

気軽に行える茶会では

無くなってしまいますよね



花は日持ちの良い、露草

花器は自作、竹の尺八切り

風炉はやかん、建水は黄瀬戸の小鉢

水指は黄瀬戸の丼鉢とホーロー鍋の蓋のコラボ

茶杓は玉瀧寺住職明道で「明歴々」

棗はかっぱ寿司棗、茶碗は備前



菓子器は児玉修治さん、お菓子は児玉久美さん

http://kiki-utsuwa.net/

兄妹、お茶会で夢のコラボです

朝のうち、姫路のべっちょない市にて

お菓子をサッと仕入れてきました

お客に着席してもらいます

空間はあるものの、席は一畳半です



お点前、稽古を兼ねて

家ですが真剣にします

小さい花入れを強引に蓋置にしました

高い、高すぎるけど、何とか置ける



かっぱ寿司を清めます

今回は抹茶では無くて

玄米茶です、棗では無くて

これは中次系の薄茶器に

当てはまりそうな感じです



かっぱ寿司の茶器

スチールなので、良く滑ります

茶杓がフラフラ

手え抑えて、安定を保つ

湯を入れて茶を点てる

火元が炭じゃないので簡単です



玄米茶でも泡立って、しっかり点ちます

美味しいお菓子と共に召し上がれ





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中秋の名月ですちょうど満月です

こんな面白い夜を何もせずに過ごすのは勿体ないです



と言う事でやってしまいました

中秋の名月茶会

仕事を終え、姫路からもうダッシュ

茶道具が入った押し入れから

汗だくになりながらそれなりの道具を探す



軸は三日月とススキ画



主菓子と干菓子です



正客を待たせてしまいます

沸くまでの暇つぶしに柄杓の調子を確認



まだ沸かないので袱紗で遊ぶ



湯が沸いたので

お客さんに入ってもらって

本気の普通の平点前



 
湯を入れます



湯がさほど熱く無いので点て難い

そんな時は、高速で茶筅振り



僕の分も自分で点てます

最後なんで、湯加減が丁度良くて

いちばん美味しい薄茶が出来てしまいました



今回の茶会はいきなりでございます

朝、目覚めて中秋の名月と言う事で

今晩、茶会やったろうと思ってこの様です

失敗を現場で体感するって大事です

自分で絵を描いて行動してみて

弱点が分かります、分かれば稽古ですね





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