神戸の片田舎で職人やってます、お茶漬けな人生を送っております
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階段を形作る要となる寸法は難しい数式に寄って導かれます
苦手である計算であってもその覚悟があれば答えは出てきます
踊り場で休んだ後は二階へ向けて直階段が掛かります
寸法を同寸の型に描いて現場に置いて様子を見ます
型が良ければ実物の側板に写し取ります
梁や床の胴付きを確認します
足元も確認
側板は落し板まで忍ばせます
蹴上と踏面を確認して刻みます
巾の広い鑿、半叩きを突きに改造した鑿
いざとなれば全力で助けてくれる自作の道具達
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二階の仕事が終わって一階へ降りてきました
もう余り上る事の無い二階へ階段を掛けます
図面よりも現場で現物を置いてみて
出来上がりを想像する事が職人にとって重要です
半畳の踊り場を柱の欠き取りに入れてみます
幅木を省くと踏み板と板壁の胴付を合わせる事になります
一段目の踏み板や蹴込み板も差し込んでいきます
二段目の蹴込み板を入れます
三段目からは二階へ向けて真っ直ぐに掛けていきます
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難関の階段は材料作りから始まります
吉野桧の上小節で厚みは一寸四分になります
まずは半畳の踊り場を三枚の板で作ります
階段下の棚も踏板に干渉するので同時に作ります
巾の広い板は全て継ぎました
棚の死節は黒檀の端材を節型に合わせて埋めます
手鋸で切り揃えます
真っ黒の埋節が杉の木を活き活きさせます
十個の死節を黒檀で埋めました
乾いたら棚を仕上げて材料の完成です
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漆喰の白い壁が出来上がりました
漆喰と焼杉はお互いを引き立て合うもの
南側のベランダは漆喰を肌で感じる事が出来ます
東側
西側
正面の北側
桁が重なる隅の天端は水切りがありません
水切りが無い代わりに山を作って勾配にしました
黒の焼杉、白の漆喰、茶の徳島杉に青い空
足場もそろそろと取り外しです
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二階の手摺の段取りと施工
半叩き鑿を使って貫穴を掘ります
床板の下の梁までホゾが届くように
しっかりと三寸の穴を掘ります
貫も同時に現場に用意しておきます
貫を柱に差し込んで一斉にホゾを穴に入れます
杉の二寸厚の手摺を仮置きしてみます
クランプで挟んで一晩寝かせて手摺が完成
階段から連絡する見え方が難しい所でした
必要最低限の部材で最大限の役を成すのは難しい事です
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工事の安全と家内の繁栄を祈願する御幣
小屋裏が現しの化粧となるので行き場がありません
二階のトイレは天井が付きます
桁に溝を作って一階の床板の残りを貼っていきます
白太と赤身を交互に配置しながら貼っていきます
床板による天井が出来上がりました
杉の家で唯一、故意に天井を施しました
同時に天井裏は御幣のお住まいになります
彼女に会いたければ玄関を上って一分
階段を上って押入れを開けて見あげればお亀さん
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二階の造作もほぼ終わりとなってきました
全てが化粧となる特異な現場は職人を大きく育てます
棟上げから気に掛けていた刻みの失敗達
巾一寸を欠き取り過ぎていたので
似た様な木目の端材を選って埋めました
床に立って見上げても目に留まりません
間仕切り梁の蟻の仕口を左右反対にしていました
半間隣に間仕切り梁が位置していたので
束の切り残しを差し込んで大胆に誤魔化しました
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こっちの片引きも押し入れの引違いと兼用になる応用です
出入り口の戸がそのまま押し入れに流れます
押し入れになる所は溝が二本です
押し入れの柱は片引きの帆立でもあります
帆が立つと目透しの板壁を立ち上げます
鴨居の上の小さな壁は漆喰にしました
間仕切りの梁の木口はそのまま飛び出したままです
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手間の掛かる応用の片引き戸の施工です
鴨居と帆立と袖壁の枠を同時に取り付けます
間仕切りの梁が干渉するので鴨居の厚みを落としました
強度は必要なので壁の下地分だけは残しました
帆が立ったので目透しの板を上から貼っていきます
部屋内の壁は漆喰になります
鴨居は梁の面を拾いながら胴付きを合わせました
納戸の袖壁も立ち上げていきます
間仕切りの梁に色んな壁が取り付いてきました
片引きと袖壁が同時に出来上がりました
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階段の材料が来るまで二階の仕事です
先ずは壁の立ちあげていきます
押入れは真ん中で間仕切られます
一寸の落し板の余りを使います
木の表裏と交互に落とし込んでいきます
最後は傘を被せて間仕切り壁が完成です
納戸の袖壁も立ち上げます
表裏、目透しの板を貼って一つ出来上がりました
袖壁の相方は片引き戸が干渉してきます
どちらも首尾良く熟すには同時進行です
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杉の家、完成に向けて普請は進んでいます
腰板が貼れてその上は漆喰の白壁です
黒い雨樋も施工完了です
戸袋の裏も漆喰の壁です
窓や換気や梁がある妻側です
下屋は雨樋が付いて完成です
漆喰を塗る前の一時は家が真っ黒になっています
これも一期一会の家作りの魅力です
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仕事が複雑になる片引き一枚戸の施工
鴨居の高さが柱の上端です
余裕が無い仕事は迷い無く常に精一杯
板壁を起すのを簡単にする為に
帆立の角をそのまま伸ばしました
裏は隣に洗面台が付くので漆喰壁にしました
玄関側は目透しの板を貼って仕上がりです
居間への入り口も片引きです
戸当たりを取り付けるのは下策となるので
鴨居の溝を止めて戸当たりの役を持たせました
玄関周りはこれで完成です
正面の漆喰壁に花でも入れば良く映えそうです
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キッチンの天板が届きました
これからの内部造作は蟻の一歩の如く仕事が続きます
まずは床下点検口を開けます
収納庫も付いています
木目を合わせて蓋を作って完成
床下からの攻口を一つ増やしました
水回りの方の仕事も少しずつ進んでいます
三角の壁を木で起すのは難しいので漆喰で逃げます
浴室の上の間仕切りの三角も漆喰で逃げます
大局を成すまでは逃げる事を厭いません
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杏子の葉も大きくなって蕾が出てきました
竹木舞が土壁になりました
風が強く晴れているので土も直ぐに乾きます
室内の内壁も土を塗っています
室内に入る陽が極端に減ってしまいました
ベランダの腰壁にも土を塗ります
少し乾けば裏をかえします
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腰板の貼り方、下屋に移りました
見切りに溝を施してあるので貼るのも簡単です
鴨居の上が終わればそのまま貼っていきます
下屋の妻側まできました
桁にも雨漏り防止の溝を施してあるので
焼杉を下から差し込んで貼っていきます
残す所は西側の僅かばかりです
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腰板の貼り方もそろそろ終盤です
下屋根が梁に干渉する所だけ鋼板で覆っています
ここは形に合わせて焼杉を貼るだけです
始まりの一枚
個々が一つになる一歩手前が絶頂
始まりの一枚の隣は終わりの一枚
腰板の上の漆喰もそろそろと段取りをしていきます
この正面の北側は特に難所が多く手間が掛かりました
残す腰板の貼り方は下屋三方だけになりました
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腰板の貼り方も北側の家の正面までやってきました
障害が重なると仕事が極端に難しくなります
上の水切りと中の下屋根と下のサッシ
障害が同時に三つ重なる難所です
ここからは玄関と下屋根が別々の道になります
玄関の方は付け柱までが単調な道
階段があるので二本の梁が外に飛び出していません
下屋の三方を残して、もう少しで一周です
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手間の掛かる南側の腰板が貼り終えました
常套手段が通用しない時は新たに再加工します
実の袖はバーナーで焼いて再び焼杉に戻します
二回目の曲がり角
サッシの戸袋を完全に取り付けました
東側は裏側と同じです
障害物が少ないので直ぐに貼り終えます
三回目の曲がり角まできました
ここを曲がれば再び難所となります
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焼杉の貼り方、南側半分が過ぎました
幾ら障害を越えても障害が迫ります
障害に目を背けると直ぐに苦渋を味わう事になります
ベランダの腰もしっかりと見なければいけません
南側の梁は全て乗り越える事が出来ました
寒さを乗り越え、現場の水仙が咲き始めました
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現場の片隅にある梅が咲きました
焼板の貼り方、角を曲がりました
梁が多くて手間の掛かる南側です
梁の溝に焼杉を入れるのは一苦労
半間置きに梁が干渉してきます
サッシの下端まで焼杉が伸びてきます
掃出し窓の上は腰まで伸びてきます
一日を掛けて南側半分ほど貼れました
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焼杉の貼り方、始まりの一枚
焼杉の上端は水切の溝に入ります
始まりの後は受け入れていくだけです
大梁の溝には焼杉が入ります
焼杉は水をはじきます
黒中梁一点
焼杉に干渉する障害物が少ないので良く進みました
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胴縁の取り付けが全て終わりました
焼板を首尾良く貼る為に長く手間を掛けました
ベランダは一階から床板に干渉せずに
腰まで焼板が伸びてきます
白い漆喰と黒い焼杉が良く映えそうです
梁が多い南側は焼板を貼るのが手間が掛かりそうです
下屋から続く西側は単調なのでここは疾走のポイント
一つの仕事は全ての仕事に通じます
腰板を貼る上で最も重要なのは胴縁の下地なのです
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ベランダの腰板を貼るのに足場が無いので
先行で床板を貼ってしまう事にしました
束が立っている所は柱を少し欠き取ります
二枚の床板を拝ませて入れると胴は簡単に付きます
貼り終いの一枚を貼ると番付けが隠れてしまいます
透かしは四分にして水を下に切り落します
床板は二間と一間半が交互に手違いになる様に斜めに継ぎました
探せば直ぐに見つかる追っ掛けの継手
梁の渡りを何処まで伸ばせば
見栄えが良いか悩んだ夏の記憶が残っています
九の番は外で残っていました
そのまま残すか削り去るか思案中です
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間仕切りの壁を立ち上げる為に二階に戻って来ました
室内の壁は五分の目透しの杉板です
トイレも形が出来上がってきました
納戸はまだ左右に裾壁が立ち上がります
寒暖の差が激しくて体調が悪くても
悪いなりに形にするの現場に入る職人の心得
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