神戸の片田舎で職人やってます、お茶漬けな人生を送っております
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棟を上げてから長い間が経ちましたが
やっとこさ竹小舞の壁下地が終わりました
ここまで来るのに沢山と努力してきました
下地窓も竹小舞に紛れて何処か分からない状態です
ベランダの手すりも土壁になります
無理を言いまして二階も当然縄を使います
竹小舞もここまでくると綺麗な物で
朝日や夕日から漏れる影は人の心さえ和ましてくれます
壁という壁は全て竹小舞です
石膏ボードは使いません
方引きの薄い壁も綺麗に収まりました
土の方は囲いを作ってしばらく寝かせます
暑ければ暑いほど土が腐って粘り気が出ます
とりあえず半年はこのまま放置です
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今日は前回の続きで玄関土間を片付けています
沓脱石を壁に入れ込むので束の下場を斫っていると
栂の木の節が硬すぎて鑿が大幅に欠けてしまいました
石を安定させるためにモルタルで固めます
慣れない石の作業で動かしたり浮かしたりしてる内に
なんの前触れも無く静かに割れてしまいました
割れても石である事には変わりないので
割れた成に上手にモルタルで補修
下場に欠けが有るので元より割れ道があったのだと思います
沓脱石を設置して完了、立派な石は割れてしまいましたが
箔が落ちて自分には丁度良い物になったのではないでしょうか
感じを出す為に下駄を置いてみました
やはり日本家屋の玄関には石と下駄です
土間の仕上げは三和土です
既存のベースより三寸ほど盛り上がってきます
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奈良吉野よりの引き上げ品を改めています
三寸五分の角柱に合いそうな元口五寸ほどの磨き丸太に
細い錆丸太と芯材と節だけが残っている朽木があります
何の木が分かりませんが良い感じの木肌の柱もあります
丁度二尺ほどの所で節成りに曲がっています
これは中柱にしたいと思います
この木も分かりませんが
葛みたいな物が巻き付いて跡になっています
少し転がすと落し掛けにいけ感じです
水で綺麗に洗浄しまして陰干し
乾けば養生して保管ですが
機会が有ればどんどん使っていきたいです
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二階の仕事が終わったので竹木舞はお任せしまして
玄関の方に戻ってきました、半畳と言う小さな玄関なので
とにかく大きく見せる事を意識しながら仕事をしています
両側の壁下端の差石のバランスに悩みます
石を多く見せると狭く感じます
悩んでも決まらないので先に框をいれて様子を見る事にします
そして基礎の傍らに保管していた沓脱石も設置に試みます
足場丸太を引いて転がしていきます
一馬力を以って貫の下から滑り込ませます
とりあえず現場に置いてみました
框や束は目の細かいあっさりとした無節の栂です
この狭い空間に個性の強い框を
入れてしまうと面倒になってしまいます
取り付ける物と置く物は全て設置しました
ここからやっとこさ壁や土間の仕上がりを本気で悩んでみたいです
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二階のベランダの床をしっかりとやり直しました
以前は庇を付ける為に足場板を貼り付けていただけでしたが
横なぶりの雨がケラバから入ってくるので勾配を付けました
柱を少し欠き取って床を入れていきます
雨が入っても漏らさない様に実を入れました
最後は拝まして貼り終い
雇いの実は横から入れていきます
釘を打ち込んで床の地が完了
この上から化粧の床がもう一枚、縦に並びます
手すりの壁は土を塗りますが下端を少し透かして
雨水が流れるようにしておきます
田圃の稲が大きくなってきました
本当に良い眺めです、仕事の疲れもすぐに消えてしまいます
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先の現場より頂て来た古びた和箪笥の手直しをしています
裏板が剥がれて、組まれた側板も竹釘が緩んで抽斗も入り難くなっています
裏板を釘で止めて割れてしまった板は新しい板に交換しました
天板と側板も釘でしっかりと固定し形が出来上がりました
無目はなんと欅の薄い板で貼り合わせています
抽斗も竹釘で組んで止めているだけです
中には未だしっかりとしている頑固者もいます
緩んでいる抽斗は一度、組み外してボンドと釘でしっかりと固定
抽斗の前板だけは桐です
天板や側板の厚い材は松、裏板や底板は薄い材は杉
水洗いしてしばらく放置
秀雄さん専用の抽斗らしいです
抽斗を一つずつ鉋で微調整して無事に生き返りました
古き物を手直して新たに命を吹き込む事が出来るのは職人の特権です
これは新居の衣装箪笥兼アクセサリ入れにするつもりですが
新居が完成するまでは大工道具箪笥にして楽しんでみたいです
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梅雨も明けて本格的に暑くなってきました
沢山の水分を吸って、太陽も光を浴びて
鬼百合が豪快に花を咲かせました
白花の桔梗は満開です
花筏の実は豊作です
大毛蓼、今年は花も少な目です
秋海棠は蕾が大きくなり初めています
歌仙草、今年も大量の予感
前の畑で見つけたオクラの花
意外と綺麗で少し見惚れてしまいました
今年は木槿に挑戦しています
とりあえず花は咲きましたが
朝な夕な見ていると蕾が開いたり閉じたり
お茶花になるにはまだ扱いが不得手です
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煤竹の端材が余っていたので
どうにか使えないものかと試行錯誤の結果
寝室と茶室との間仕切りの上の欄間の代わりにしてみる事にしました
端材なんでこれだけの数しかありません
高さと巾を予め決めて段取り、失敗は許されません
鴨居に溝を掘って取り付け
節の出っ張りだけ透かしています
梁を避けて両方取り付けて施工完了
この壁も土による塗り回しで仕上げる予定です
寝室からの眺め、透かしが涼しげです
こっちの壁も塗り回しです
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二週間ぶりにお茶の稽古に行ってきました
前回の続きで四ヶ伝の台天目のおさらいです
続いて洗い茶巾にて涼しげにお点前をさせてもらいました
水指は葉蓋です、これも涼を感じる事の出来る演出の一つです
今日の花
歌仙草に藪茗荷と山紫陽花
毎日の暑さで身体はまいってますが
久々に先生に稽古を付けてもらうと身が引き締まります
気持ちを入れ替えて明日より仕事が頑張れそうです
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足場丸太のなる材を柱に見立てて取り付けた後は
二尺の四尺の大きな下地窓を点前畳に面して取り付けました
思い切って使った足場丸太は
面白い事に虫食いの道が良い景色なってます
足場丸太の柱の裏側は押し入れになります
襖の戸当たりは室内から少し見えなくなれば良いので
あまり溝を深く削ぎ落していません
帆立を押し入れの鴨居に抱かせて
貫を入れて強固にしていきます
良く見ると鉄番線の錆跡があります
押し入れの出入り口は用途は違いますが
花頭口の様に丸みを出しました
この辺りは全部、土による塗り回しになります
左官泣かせと言われるか、左官冥利に尽きると言われるか
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野間清仁さんの木の仕事展に行って来ました
色んな木が沢山あって、どれもこれも見ていて飽きないです
今回はキッチンの小物を中心とした作品になっていました
タモの玉杢の飾り棚
木製のスプーン
これなら小さな端材で手間をかけて作れるかもしれません
お土産はウォールナットのサラダボール
木目を上手く活かした黒柿の小皿、干菓子器に使います
この欅の小皿は緑色の染みが出て織部釉を垂らした様になってます
干菓子器や盆点の時に使うお盆になりそうです
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最近は大物の共箱作っています
杉も綺麗な材ですが桧も実に綺麗な物です
隅木の端材で作りました、吉野桧です
何と言っても吉野桧の香りが良いです
竹籠の炭斗が入ります
こっちは何時も使っている秋田杉です
背が高いので貼り合わせて継いでいます
去年、有馬で買った宗全籠が入ります
前回の現場で廃材となった播州の地松を使ってみました
虫食いの道も切り捨てずにそのまま蓋に使ってみました
穴の方もそのまま利用
共箱なら廃材の小さな材でもまだまだ使えます
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古びた杉のなる材を持って来ました
二階のお茶室の柱に出来ないかと試行錯誤をしています
選び抜かれた材料から作る現在のお茶室とは違い
有る物をどうにか上手く使いながら作っていきたいと思います
虫食いの跡はありますが中身は腐らずしっかりとしたなるです
鉄の足場の普及で用無しとされているなるですが
景色のある材としてはまだまだ使い所はあると思います
仮に現場に置いてみました、ちょっと垢抜けない感じです
点前座に建つ柱なのでお客さんに良く見えると思います
正面を決めて少し面を出す事にしました
削って再び現場へ設置
ちょっと小垢が抜けてきた感じです
もう少し削ってみたいと思います
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夏らしく暑くなってきました
手作業で独りで作業をしているのでなかなか進みませんが
何とか二階の方も根太組が全て終わって一安心と言った所です
足場が出来たので下地窓の続きです
北側のベランダの壁に設ける下地窓です
毎度の事ですが女竹の経や数、升の大きさに悩みます
仮置きしてみて何度も調整、その繰り返しです
竹の片方を釘で止めて
もう片方は現場の状況を見て水平に合わせます
炉を切っているので意外と危ないんです
座板があると安心していると思わず足を落します
今日は段取りだけして仕事終了です
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大きな共箱の依頼を受けました
高さがあるので自然と巾のある材が必要になってきます
材は杉、大物が入るので頑丈に厚みを四分にしました
株の方なので木目が複雑になっています
その中でも木目が整った部分を選んで側面にします
残った材は割れや入皮、分足らず
側面、底、紐桟を固めました
継いでも出来る物なんですがやはり一枚で仕上げる方が丈夫です
ペーパーでの仕上げが出来ると荏油で最終仕上げをします
今回は何とか同じ一枚の木で全てを作り上げる事ができました
真田紐を結んで完成
今までの共箱で一番の大きさ、作り応えありました
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神戸を遠く離れまして滋賀は信楽へ行って来ました
現場は涼しい風が通る川辺の陶工房です
今日の相手は土の塊です
木とは勝手が違い何度も修復が可能ですが
一発勝負と仮定して集中力を高めて捏ねていきます
四苦八苦しまして作り上げた大井戸茶碗と平茶碗
疲れたので外で新鮮な空気を吸いながら小休憩
気分を入れ替えて、筒茶碗と火入れ
出来栄えによって火入れと筒茶碗が逆転するかもしれません
香合も作りました、へらで荒削りしたままの仕上げです
最後は余った土で掛け花入れ
半日で六点、今日はとにかく土と向き合った一日でした
はたしてどんな風になるのか仕上がりが楽しみです
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今日は下地窓に挑戦です
窓の寸法を拾い出して貫で四隅を固めます
大体同じ径の女竹を荒取りしてみます
適当に置いて調子をみます
女竹も良く見ると形や曲がりも色もさまざまです
組み合わせや本数で見た目の印象が
変わってくるのでこの作業が難しいと思います
一晩水に付けて置いた蔓でしっかりと編んでいきます
今日の所は二つの下地窓が完成です
やった事がない仕事でも努力と勉強があれば形にはなります
南側に窓に設置しました、右半分は土壁になります
正座すると目線はこの高さになります
ここより差し込んで来る光は茶道具を照らす事でしょう
良く成長している高野槙が良く見えます
北側は開けたベランダに田園風景
南側は小ぢんまりとした茶室に庭の風景
少しずつですが面白き家になってきました
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今日の仕事は前回の続きで座板の貼り方です
雨が一日中降って板が膨らんでいますが
座板なんで特に問題無いと思います
四畳半に炉を切りました
畳の寸法は巾が三尺一寸五分、長さが六尺三寸の京間です
炉縁の一尺四寸の墨を出して炉壇が入る分だけ切り取ります
炉の下はお風呂、自然と炉が温まりそうです
間渡しは女竹を下地窓に利用します
大量にある女竹の中から形と大きさが同じ様な物を選ります
蔓は一晩、水に付けて置きます
これで下地窓の準備は整いました
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梅雨も後半、大好きな桔梗が咲きました
風炉の茶花は花入れに入れずにそっと見守る事が多いです
桃色の桔梗も咲きました
師匠より頂いた芙蓉柳の挿し目が花を付け成功しました
檜扇水仙もそろそろと咲き始めました
半夏生は葉も白くなり今が調度見頃です
水引はもう少し先のようです
こっちは斑入りの水引です
こっちは珍しい白い葉と斑入りの水引きです
花の様子を見ながらの一服はとても心が落ち着きます
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今日の現場は雨
雨だと木が膨張しまして正確な仕事をしても
晴れた日には木が収縮して隙間が出来ます
そんな日は黙って室内で作業です
蓋置が増えてきたので共箱を作りました
枝をそのまま切って三点蓋置
サザエの蓋置、京都久美浜産
吹き抜けの蓋置
大きい蓋置がやはり安定しています
蓋置になる竹は意外と見つかり難くて
細くて厚みがある竹でないと作る事が出来ません
大きさと景色が良く切ってみると残念な事が多々あります
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しばらく現場を離れていた間に一階の竹木舞が終わっていました
玄関は庭の延長にありまして
それはまるで露地からそのまま茶室に入る様な気分です
庭からの涼しい風が玄関を抜けてダイニングの方まで入って来ます
土地の都合で西側に大きく壁を設けるしか無かったのですが
竹木舞が入るだけで西日の暑さも少し和らかく感じます
お手洗いの床には面白い仕掛けを考えています
今日の仕事は二階の子ささらの取り付け
半畳の空は炉が入る予定です
下地窓の取り付けの際、足場が悪いので先に座板を貼ります
炉の位置が正確に出れば座板を切り取り補強します
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今日の仕事、茶室の窓の鴨居と敷居の取り付けです
庭木の中でも大きく育ってるいる高野槙が良く見える所です
これを上手く使いまして、自然を隣に感じる事の出来る家を目指します
障子の溝を掘って加工すれば鉋で仕上げます
ベランダの手すりを削り台に見立てて鉋掛け
室内で陰気に鉋掛けをする事を思えばとても爽快です
鉋屑が宙に舞って面白いですが
鉋や化粧材が落ちてしまうと大変な事になるのでご注意を
鴨居と敷居を同時に入れていきます
柱と隙間なく取り付けて固めます
座るとちょうど高野槙が目線に入る様に高さを決めました
高さが二尺ほど巾が三尺ほどの下地窓が入る予定です
下から見上げると少し低く感じますが
玄関と窓の庇でバランスを取りたいと思います
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四月に棟上げをしましてやっとこさ竹木舞まで辿り着きました
新たな事に挑戦したり、昔からある事を丁寧にやってみたり
自分の経験を糧に物を作っていく喜びを再確認出来た様に思います
割竹は生竹です
節の取っ掛かりが大きいのは孟宗竹で小さいのは真竹です
少し見ているだけですが面白うそうな染みが沢山とあるのです
間渡しは油抜きした女竹です
下地窓を数か所取り付けるので少し分けてもらうつもりです
今回は無理を言いまして本物の縄を使っています
大きな壁から作業を進めます
先に間渡しを入れて割竹を編んでいきます
縦の割竹が入ると横の割竹を一本ずつ編んでいきます
縄はきつく編むと切れてしまうのでほど良い按配が要です
竹木舞が出来て来るとより一層家らしくなってきます
これで少しは雨風や直射日光を防げそうです
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